独フォルクスワーゲン AG(本社:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク、グループCEO:マティアス・ミューラー、以降VW)は1月11日(米国中央時間)、米国ミシガン州デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーに於いて、「ティグアンGTE アクティブコンセプト」を発表した。
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今回、米国デトロイトで初披露となったアクティブコンセプトは、昨年9月にフランクフルトモーターショーで発表されたティグアンの派生モデルとなる。
車体の基本構成はオリジナルモデルのティグアンを踏襲し、オフロードでの走行性能と、そのイメージを強く押し出したモデルだ。
https://www.youtube.com/watch?v=vuwJPogJYV0
その仕様は、最低地上高を180mmから225mmへと引き上げて、バンパープロテクションやアンダーガード、フェンダーエクステンションの他、サイドシルガード、ルーフラック等を追加装備。
装着タイヤも、BFグッドリッチのベビーデューティータイプである245/70R16を履かせている。
このエクステリア変更に合わせて、インテリアもオフロード志向のアクセントやトリムが与えられた。
また、最新式のインフォテインメント・システムには9.2インチのタッチスクリーンが装備され、ジェスチャー・コントロールも備わるほか、Mirror Link、Android Auto、Car Playといったアプリにも対応する。
乗車時の着座位置も含め全体に車高が高められたことで、アプローチアングルは25.6°から26.1°へ。デパーチャーアングルは24.7°から29.9°に拡大した。ランプブレークオーバー・アングルも20.0°から24.7°へと大きくなった。
ただし主に発電を担当するエンジンとフロントモーター。そして後輪を駆動するリアモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド方式であるところは、ティグアンGTEと同じだ。
要はゴルフGTEに搭載されたガソリン並びにモーターのハイブリッド・システムを改良。複数のドライビング・モードを選択することで、フロント、リア、AWDという駆動方式が選べる仕組みだ。
https://www.youtube.com/watch?v=oe0msvnZ_4w
具体的な出力ユニットは、1.4リットル直噴4気筒ガソリンターボを搭載。ガソリンエンジンの最大出力は110kW/h・150ps、最大トルク25.4kg-m。
対してモーターは、前側が40kW/h・54.7ps、後側が85kW/h・115psとなり、都合トータル出力では224ps・51.0kg-mを発揮する。
トランスミッションは6速DSGであり、バッテリーパワーは、ここに納められた6速デュアルクラッチを介して、前輪、後輪、または4輪に振り分けられる。加えて4輪駆動による走行では、リアのモーターにエンジンの動力を直接伝えるエレクトリック・プロップシャフトも機能する。
蓄電用の搭載バッテリーは、12.4kWhのリチウムイオンバッテリーがリアラゲッジスペースのフロアに搭載されており、240Vの電源プラグを利用するか、エンジンの動力を利用して充電を行う。
もちろんバッテリーが満充電な場合は、EVモードにシフトして時速112km/hで最大32km走行できる。オフロード走行も可能である。
上記バッテリー容量と、64リットルのガソリンタンク容量での総走行距離は933km/580マイルとなる。ちなみにシステム総合での0-100km/h加速は6.4秒とされ、最高速度は193km/h。複合燃費で31.9km/Lを達成している。
運転時のドライビングモード選択は、コンソールのロータリーコントローラーで操作が可能。オンロード、オフロード、スポーツ、スノー、チャージ、バッテリー・ホールドの6種類だ。