米GM、2019年に自動運転レベル4をクリアする量産準備車を発表へ


ステアリングやペタルを搭載しない完全な無人走行車の実現が、自動車メーカーの射程にいよいよ入ることに

米国のゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)は米国時間の2018年1月12日、同社ブランドの小型電気乗用車「シボレー・ボルトEV」をベースに、自動運転技術のレベル4をクリアする量産準備車「クルーズAV」を来る2019年に実用化すると発表した。

具体的にこの「シボレー・クルーズAV(Chevrolet Cruise AV)」は、インストルメント・パネル上のステアリングホイールや、ドライビングエリアのフロア部にアクセル、ブレーキなどのペダル類を一切搭載せず、あらゆるマニュアル・コントロールなしで単独走行可能な様に設計された世界初の無人走行を実現する一般的な普通乗用車になると云う。

車両事故の94%を占める「人間によるドライバーのエラーを完全に排除する」ことを目指す

仮にGMの発表通り、この車両が量産可能な生産準備車として、予定されている時期に発表されることになれば、走行上の全ての操作を車載システムが担う「レベル4」に該当する世界初の量産車両になる可能性がある。実際、同社に於いても、この車両が第4世代の自動運転車に該当するものだと謳っている。

これは文字通りの完全な自動運転車のリリースを目指すもので、GMでは、車両事故の94%を占める「人間によるドライバーのエラーを完全に排除する」ことを目指すとしている。

なおその詳細について同社は、自社の「2018年版・自動運転車報告書」に目を通してみて欲しいと結んでいる。

ちなみにそれらを含め過去のリリースなどを踏まえるとGMは、ドライバーを必要としない「無人タクシー」を2019年に事業化する計画を打ち出していることから、まずはこの新型車を、自動運転タクシーとして起用していく構えのようだ。