タカタ、民事再生手続開始を申立て。負債総額1兆円超に


タカタ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:高田重久、以下、タカタ)は、平成 29年6月26日開催の取締役会に於いて民事再生手続開始の申立てを行うことを決議し、東京地方裁判所に申立てを行い、同日受理され、直ちに同裁判所より弁済禁止の保全命令及び監督命令が発令。これに伴い宮川勝之弁護士が監督委員に選任された。

さらに、同時に当社の連結子会社であるタカタ九州株式会社(以下「タカタ九州」)及びタカタサービス株式会社(以下「タカタサービス」)についても、民事再生手続開始の申立てを行い、また、同社の米国子会社である TK Holdings Inc.(以下「TKH」)を含む海外子会社 12社についても、平成 29 年 6 月 25 日(米国東部時間)、米国連邦倒産法第 11 章(以下「チャプター11」)に基づく再生手続開始の申立てを行うことを決議し、同日付で米国デラウェア州連邦破産裁判所に申立てを行った。

タカタでは、「これに伴い、タカタ九州、タカタサービス及び TKH に対する当社の債権並びに当社の子会社各社の当社に対する債権について取立不能のおそれが生じましたので、併せてお知らせいたします。

本件申立てによって、債権者の皆様をはじめ、これまでご支援とご協力を頂きました関係各位に多大なるご迷惑をお掛けする事態となりましたことにつき、誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。

当社は、外部専門家委員会よりスポンサー候補として推薦を受けたキー・セイフティー・システムズ社の支援のもとで事業再建を図ることを予定しており、今後さらに同社と支援に関する協議を継続していきます。

今後は、東京地方裁判所及び同裁判所から監督委員に選任された宮川勝之弁護士の監督の下、役職員一丸となって会社の事業の再建に尽力して参る所存ですので、何卒ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます」と述べている。

なお代表取締役会長兼社長、高田重久氏は、経営の安定を確認した適切な時期での辞任を表明している。

タカタの負債総額(平成 29 年 3 月 31 日現在)
タカタ株式会社 約 182,633 百万円
タカタ九州株式会社 約 4,783 百万円
タカタサービス株式会社 約 208 百万円
TK Holdings Inc. 約 1,642,589,908 米ドル
Takata Americas 約 0 米ドル
TK Finance, LLC 約 14,516 米ドル
TK China, LLC 約 3,508,034 米ドル
Takata Protection Systems Inc. 約 67,267 米ドル
Interiors in Flight Inc. 約 2,954,190 米ドル
TK Mexico Inc. 約 918,064 米ドル
TK Mexico LLC 約 29,970 米ドル
TK Holdings de Mexico S. de R.L. de C.V. 約 28,725,708 米ドル
Industrias Irvin de Mexico, S.A. de C.V. 約 678,059 米ドル
Takata de Mexico, S.A. de C.V. 約 18,490,657 米ドル
Strosshe-Mex, S. de R.L. de C.V. 約 41,636,954 米ドル