4月4日、新宿駅南口地区にある鉄道新宿駅に加え、同駅周辺に点在していた高速バス・タクシー乗降場を集約した交通ターミナル駅「バスタ新宿(バスタしんじゅく・新宿南口交通ターミナル)」が稼働・開業。
これにあたって前日4月3日(日)の新宿駅南口に於いて、石井大臣が出席して「バスタ新宿オープニングセレモニー」が行われた。
セレモニーで石井国土交通大臣は、「今回オープンするバスタ新宿は、新宿駅周辺に分散する19箇所の高速路線バスの発着場を1箇所に集約し、1日約1600便が発着する日本最大のバスターミナルとなります。
バスタ新宿は、全国の観光情報を提供する拠点としての設備も兼ね備えており、『観光先進国』を目指す取り組みにも大きく貢献するものと期待しております」と述べた。
これまで新宿駅南口側は、駅前広場が存在しないことから、国道20号上でタクシーや一般車の乗降が行われ、これが東西に走り抜ける一般車の通行の妨げになり、渋滞や接触事故が懸念される状態だった。
このような状況下、新宿駅周辺の高速バス事業社は、各社の運行事業の都合上、バス停留所を19か所に分散して運用。
この状態は、バス利用者が判り辛い上に、一部の停留所は新宿駅から遠く離れた道路上に存在していたため、鉄道からバスに乗り換える際の利便性に大きな課題を抱えていた。
そこで、国土交通省が主体となり「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環として「新宿交通結節点」を整備し、鉄道駅や高速バス・タクシー乗降場などを1つの建物に集約した。
なお「バスタ新宿」は、建設当初の段階に於いて「新宿交通結節点」や「新宿南口交通ターミナル」と呼ばれていたが、2015年にターミナルの愛称公募を実施。
結果、日本国外を含む1733件の応募から、新宿南口交通ターミナル名称選定委員会によって「バスタ新宿」の愛称が決まった。
同愛称は、「Bus&Taxicab Terminal」から発案され、バスがスター(星)のように各地に放射する様子から「バスタ」と名付けられたとされる。