ポルシェAG、システム出力680PSの「E-ハイブリッド」をパナメーラの最強モデルに据える


ジュネーブモーターショーで、ニューパナメーラのラインアップに2つ目のハイブリッドモデルを追加

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト、社長:オリバー・ブルーメ)は、ジュネーブモーターショー(2017年3月7日から19日)に於いてパナメーラの新たなトップモデル、パナメーラ ターボS E-ハイブリッドのワールドプレミアを行う。

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ポルシェは、クルマ造りに関わる目標について、長期間にわたる高水準の性能の達成を掲げてきた。

そうしたなかニューパナメーラ ターボSに「E-ハイブリッド」を追加。これによりプラグインハイブリッドモデルが初めてモデルラインのフラッグシップ車としてデビューを果たす。

パナメーラ ターボの4リッターV8エンジンと、電気モーターの組み合わせは、システム合計出力500kW/680PSの飛びぬけたパワーを発揮し、アイドル回転数を少し超えた回転域から850N・mの最大トルクを発生する。

0-100km/h加速タイムは3.4秒をマークし、最高速度は310km/hに達する。ちなみに4WDパナメーラのブーストプログラムは、スーパースポーツカーの918スパイダーから採用されているもの。

平均燃費(NEDC)は2.9リッター/100kmで、新しいフラグシップ パナメーラの電気モーターのみの航続距離は50kmにおよぶ。パナメーラ ターボS E-ハイブリッドは、ポルシェにとってE-モビリティが極めて重要なことを明確に示している。

V8エンジンと電気モーターを搭載したユニークなドライブコンセプト

ポルシェは、V6エンジンと電気モーターを併用するパナメーラ4 E-ハイブリッドの成功を受けて、ハイブリッドテクノロジーが大きな潜在性能を備えていることを再び実証すると云う。

パナメーラ ターボS E-ハイブリッドは、先の通り電気モーター(100kW/136PS)とV8エンジン(404kW/550PS)を組み合わせており、ポルシェ ハイブリッドモジュールに備わるデカプラーは、パナメーラ4 E-ハイブリッドと同様にエレクトリッククラッチアクチュエーター(ECA)によって電気機械的に作動する。

その結果、素早いレスポンスと高水準な快適性の両立が実現した。また他の全ての2代目パナメーラ モデルと同様に、高速シフトの8速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)が、標準装備されている。

このシフト構造を介して、アダプティブ4WDシステムのポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)に駆動力を伝える。

結果、E-パフォーマンスドライブによる0-100km/h加速タイムは3.4秒をマークし、高回転域で驚異的なトラクションを発揮する。

その最高速度は310km/hをマーク。ハイブリッドモデルに新たなベンチマークを打ち立てるものとなった。

電気モーターは、容量14.1kWhの水冷式リチウムイオンバッテリーによって電力供給される。

これはリアに搭載された高電圧バッテリーを介して駆動され、230V/10A電源で6時間以内にフル充電される。併せてパナメーラ ターボS E-ハイブリッドには、充電中に車内を冷却/暖房する補助エアコンが装備されている。

スポーツカーの性能、長距離の快適性、および効率性の3-wayの組み合わせ

パナメーラ ターボS E-ハイブリッドは、標準装備された純粋な電気駆動の「E-パワー」モードで発進し、ゼロエミッションの航続距離は50kmに達する。

さらにアクセルペダルの設定された圧力ポイントを超えるか、バッテリー充電レベルが最低値を下回ると、パナメーラは両方の駆動システムのパワーを使用する「ハイブリッドオート」モードに切り替わる。

プラグインハイブリッドモデルのプレミアムガソリンの燃料消費量(NEDC)は2.9リッター/100km(CO2排出量:66g/km)、消費電力は16.2kW/h/100kmとなっている。

2つのホイールベースでデビューする「パナメーラ ターボS E-ハイブリッド」

この2代目パナメーラの新しいフラッグシップモデルは、ジュネーブモーターショー(2017年3月7日-19日)でワールドプレミアを果たした後、2017年7月に欧州でデビューし、2017年後半から日本を含む各国市場へ導入予定である。

この新たな4ドアグランツーリスモには、当初からホイールベースを150mm延長したパナメーラ ターボS E-ハイブリッド エグゼクティブも用意されている。

加えてパナメーラ ターボS E-ハイブリッドには、ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)、ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス(PTV Plus)を含むポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロール・スポーツ(PDCC Sport)、パワーステアリング・プラス、および21インチ 911ターボデザイン軽合金ホイールが標準装備される。

ベーシックバッケージには、補助エアコン、アダプティブエアロダイナミクスエレメント、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)を組み込んだ3チャンバーエアサスペンションも含まれる。さらにロングバージョンには、リアアクスルステアが標準装備される。

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