アイシン、変革する自動車業界を見据えグループ全域で4月よりバーチャルカンパニー体制をスタート


アイシン精機株式会社(本社:愛知県刈谷市、社長:伊原保守)をはじめとするアイシングループは、来る4月より個々の事業会社の枠を超えた事業軸で総合力を発揮するべく、新グループ連携体制としてバーチャルカンパニー体制をスタートさせる。

アイシングループは、これまで各社が専門性を高め、小回りの利く経営を実践し大きな成長を遂げてきた。

しかし自動車産業はかつてない構造変化に直面しており、そうした中でも持続的に成長していくには、仕事のやり方を大きく変えていく必要があると云う。

そこで今後、アイシングループは各社の強みや専門性を活かしつつ、個々の力を結集し競争力の強化を図るため、バーチャルカンパニー体制を通じ、緊密なグループ連携体制を構築していくとしている。

なおこうした考えのもと、4月1日付で組織変更、役員人事も実施する予定だ。

1.バーチャルカンパニー体制の概要

<目的>
・会社の枠を超えたより広い視点での事業運営を通じたアイシングループの競争力強化。

<組織の考え方>
1).事業軸で4つのバーチャルカンパニーを設置し、グループ全体視点から将来を見据えた次世代開発の加速や重点事業課題への対応等を担う。
– 「パワートレインバーチャルカンパニー」
– 「走行安全バーチャルカンパニー」
– 「車体バーチャルカンパニー」
– 「情報・電子バーチャルカンパニー」

2).各バーチャルカンパニーには、中長期目線で事業の方向性を示すプレジデントおよび統括役員を配置する

<具体的な組織体制>
(1)各バーチャルカンパニー内に統括部を設置
バーチャルカンパニーの具体的な活動を促進するため、各社のメンバーを結集し、「パワートレインバーチャルカンパニー統括部」、「走行安全バーチャルカンパニー統括部」、「車体バーチャルカンパニー統括部」、「情報・電子バーチャルカンパニー統括部」を新設する。

(2)グループ経営管理部門への名称変更
グループ全体での管理業務の効率化とリスクマネジメントを含んだコンプライアンス体制の強化を図るため、経営管理部門を「グループ経営管理部門」に名称変更し、グループ連携活動を推進する。

2. グループ競争力・提案力強化に向けた新組織体制

(1)総合企画部の新設
事業視点を持ったグループマネジメントを強化・実践するため、グループ事業企画部と経営企画部を統合し、「総合企画部」を新設する。

(2)先進技術開発部の新設
将来に向けた技術革新を加速させるため、先端テーマ研究を推進する「先進技術開発部」を新設する。それに伴い、基礎技術開発部を解消する。

(3)工機工場の所属変更
金型設計・製作から商品生産まで一貫したオペレーションを実現するため、生産部門にある工機工場をパワートレイン商品本部に移管する。

(4)電子営業部の新設
車両の電子化・電動化が進む中、お客様への商品提案力を向上し拡大する需要に応えるため、電子商品本部内に「電子営業部」を新設する。

3. 役員人事について
(1)2017年4月1日付の変更
(2)第94回定時株主総会日付の変更
(3)2017年4月1日付役員体制と第94回定時株主総会後の役員体制

4. 管掌変更(変更がある場合のみ記載)
(1)役員の管掌変更: 21名
(2)退任役員:1名
(合計:22名)