先に英国・メイ政権が閣内に新設したビジネス・エネルギー・産業戦略相のグレッグ・クラーク氏が、「非関税扱いの継続」「研究開発に関わる支援」を約束したと云われている
日産自動車株式会社 (本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は10月27日、同社が26日に開催したエグゼクティブ・コミッティ(経営会議)にて、英国サンダーランド工場で現在生産しているSUV「キャシュカイ」の次期型車に加え、次期型「エクストレイル」を同工場で生産することを決定したと発表した。
この決定は、サンダーランド工場の競争力維持を公約する英国政府の表明を受けてなされたもの。
同計画に沿って計画を進めていく場合、日産はサンダーランド工場への投資を増やし、同工場で働く7,000人以上の雇用を確保、維持することになる。
この発表に関して日産の社長兼最高経営責任者のカルロス・ゴーン氏は、「当社が引き続きサンダーランド工場に投資できることを嬉しく思います。
同工場の従業員は、日々、高品質で価値の高いクルマを生産し、サンダーランド工場を世界でも有数の競争力の高い工場にしてくれています」とコメントしている。
次期型「キャシュカイ」並びに「エクストレイル」の生産継続。日産は、英国における生産へのコミットメントを更に深める
また併せて、「英国政府から支援と公約を得られたことで、サンダーランド工場での次期型キャシュカイと次期型エクストレイルの生産決定につながりました。
テリーザ・メイ首相の、英国の自動車産業および産業戦略全体の発展に対する強い決意に敬意を表します」と語っている。
日産のサンダーランド工場は、1986年の操業開始以来、累計900万台近くの車両を生産してきた。
この数字は、英国で生産されているクルマの3台の内1台はサンダーランド工場製であることを意味する。つまり同工場は、同国最大の自動車工場であるということだ。
さらに、サンダーランド工場で生産する車両の8割は、130以上の国と地域に輸出されている。
同工場では、200万台以上のキャシュカイを10年に満たない期間に於いて生産。7,000人にのぼる従業員に加え、同工場はサプライチェーンにおいて28,000人の雇用を支えている。
なお、これまで日産自動車は、「サンダーランド工場に37億ポンドを超える投資を行ってきました」と述べている。