日産自動車、リコール対象車保有ユーザーの入庫促進を呼び掛け


日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は、2016年4月14日に一部車種のバックドア・ガスステーに関するリコールを国土交通省に届け出ているが、当該リコールの未実施車両に於いて、バックドアの操作時にガスステーが破損し、車両保有のユーザーが負傷する事故が発生した。

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これを踏まえ同社は、自社ホームページ上での告知並びに社告(2016年7月16日付け掲載予定)にて、該当車両ユーザーの入庫促進を行うと共に、当該リコールによる補修完了までの間、安全確保のためバックドアを使用しないよう呼び掛けている。

なお該当リコール原因による不具合事象は、これまで13件(リコール発表前:セレナ5件、リコール発表後8件:セレナ7件/NV200 1件)起きているが、該当車両保有ユーザーが負傷する事案は今回以外には発生していない。 併せて、海外での不具合の発生事象もない。

リコールの概要は以下の通り。

<届出日>
2016年4月14日

<不具合内容と原因>
バックドアのガス封入式ステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、早期に腐食するものがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、封入されたガスにより外筒が破損して、当該ステーが車体の外に飛び出し、路上に落下して交通の妨げになるおそれがある。

また、バックドアを開く際に当該ステーが破損すると、周囲の人が負傷するおそれがある。

<対策>
当該ガス封入式ステーを対策品と交換する。なお交換部品の準備に時間を要することから、暫定措置として、当該ステーを点検し、腐食による板厚低下が認められる場合は、対策品と交換する。板厚低下が認められない場合は、後日対策品と交換する。

<対象車種>
車名:製作期間
ウイングロード:平成24年5月~平成27年12月製
エクストレイル:平成25年11月~平成28年1月製
セレナ:平成22年11月~平成28年1月製
AD/AD EXPERT:平成24年5月~平成27年12月製
e-NV200:平成26年9月~平成28年3月製
NV200バネット:平成21年4月~平成27年11月製
スズキ・ランディ:平成22年12月~平成27年12月製
マツダ・ファミリアバン:平成24年5月~平成27年12月製
三菱・デリカバン:平成23年9月~平成27年11月製
三菱・デリカD3:平成23年9月~平成27年11月製
三菱・ランサーカーゴ:
平成24年5月~平成27年12月製
<台数>
合計727千台

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