ネクスコ中日本、 高速道路会社初の農地所有適格法人の設立へ


道路事業社が農業による高速道路沿線地域の活性化を目指す

NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社・本社:名古屋市中区錦2-18-19代表取締役社長CEO:宮池 克人)は、株式会社鈴生と連携して農地所有適格法人を新設し、浜松市内を中心とした農地の裏作などによる多面的活用や耕作放棄地の活用により、レタス・枝豆などの生産・販売を開始する。

この新法人設立への動きは農業の参入により、農業従事者の高齢化、次世代の担い手不足および耕作放棄地の増加などの地域の課題解決を図り、もって高速道路沿線地域の活性化や人・物の交流の促進に寄与することを目的としている。

今新会社で実施する既存農地の多面的活用とは、米や野菜などの休閑期に耕作放棄地を活用するもの。地域の農家から農地を借用し裏作などでレタスや枝豆などを栽培する。

裏作の展開や耕作放棄地の農地を活用することで、土地の有効活用や地域景観の維持など、沿線地域の活性化に寄与し、国産野菜の安定供給の一助となることを目指している。

新会社の概要は以下の通り

商号: 未定
※新会社設立後、改めて発表する予定。
本店所在地: 静岡県浜松市
事業開始: 2018年7月(予定)
作付開始: 2018年9月(予定)
事業目的: 農産物の生産・販売など
資本金: 7,000万円
出資者: 中日本高速道路株式会社、株式会社鈴生
代表者: 代表取締役 鈴木 貴博(株式会社鈴生 代表取締役社長)(予定)
主な役員: 取締役 三宅 広通(中日本高速道路株式会社 関連事業本部 事業創造部 部長)(予定)
耕作地: 浜松市内など 合計約13ヘクタール
※今後5か年で、順次耕作地を拡大していく計画
栽培内容: 露地栽培を中心に、レタス・ロメインレタス・枝豆などを栽培
その他: 浜松市の農業振興基本計画(2009年3月策定)において、「企業の農業参入」「担い手への農地の利用集積」「耕作放棄地解消への対策」などが基本施策として掲載。