ジヤトコ、上海モーターショー2017に出展中


CVT(Continuously Variable Transmission:無段変速機)メーカーのジヤトコ株式会社(本社:静岡県富士市、社長:中塚晃章、以下ジヤトコ)は、4月21日上海で開幕する上海モーターショー2017(Auto Shanghai 2017)に出展している(ブース番号:5BC131)。

上海で中国市場でのビジネスについて語る中塚晃章 社長兼CEO

ジヤトコは、CVTのリーディングカンパニーとして、CVTグローバル市場で約4割のトップシェアを確保しており、会期の開始に先立ち、社長の中塚晃章は「2ペダル市場が拡大する中国市場では、環境対応へのニーズも高く、卓越した環境性能と運転性能を両立するCVT技術の先進性と将来性が認められています」とし、「中国はジヤトコのグローバル成長実現のための重要市場と位置付けており、当社の技術で中国クルマ社会の発展に貢献していきたい」と語った。

上海で中国市場でのビジネスについて語る中塚晃章 社長兼CEO
ジヤトコは、2016年に単一メーカーとして世界で初めて、CVTの累計生産台数3,000万台を達成した。

また、世界で唯一、軽自動車用から3.5リッタークラスの中・大型車用までのCVTフルラインナップを揃えており、一貫してCVTのグローバルトップシェアを誇っている。

同社は世界で4か国、6拠点の工場でCVTを生産しており、中国には、2007年にジヤトコ(広州)自動変速機有限公司(以下、ジヤトコ広州)を設立、2009年より生産を開始した。

ジヤトコ広州では、日産自動車の「ラニア」(LANNIA)に搭載されている「Jatco CVT7 W/R」を始め、「Jatco CVT7」や「Jatco CVT8」といったCVT主要ラインナップを生産。

その年間生産能力は100万台で、同じく日産の「ムラーノ」「ティアナ」「シルフィ」など多くの車種に搭載されている。また中国市場で販売されている2ペダル車のうち、5台に1台がCVTを搭載している。

プレスデー初日のジヤトコブース

同社によるとCVTは、変速時にエンジンの回転数が変動せず、エンジンの燃費効率のよい領域をキープしたまま走行できるため、高い環境性能(燃費改善)と運転性能を両立することができるとする。

ジヤトコでは、中国を、グローバル成長戦略を実現するための重要市場と位置づけており、今後は世界的な環境対応へのニーズの高まりと共に、中国市場でもCVT技術の先進性と将来性が認められ、2015年には「外商投資産業指導目録」の奨励類として登録された。

なお先の2017年3月末、同社の前身の一つである日産自動車 吉原工場(後に富士工場)でステップAT生産開始以来のステップATとCVTのグローバル累計生産台が1億台に達した。

ジヤトコは今後も、「実績に裏付けられた高い技術力と商品品質を更に進化させ、中国やグローバル市場のお客さまのニーズに応えてまいります」と述べている。

上海モーターショー2017 出展概要:
●小型FF車用:「Jatco CVT7 W/R」(カットモデル)
●小型FF車用:「Jatco CVT7」(カットモデル)
●中・大型FF車用:「Jatco CVT8」(カットモデル)
●中・大型FF車用:「Jatco CVT8 HYBRID」(カットモデル)
●中・大型FR車用:7速AT(カットモデル)
●FRハイブリッド車用:トランスミッション(カットモデル)
●小型FF車用:4速AT(カットモデル)
●中・大型FR車用:5速AT
●CVTバーチャルドライビング(VR体験コーナー)
●CVT作動原理モデル