ホンダ、F1イタリアGP報告「予想していたとはいえ、厳しい週末となりました」


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MOTOR CARSに於いても過日、以下速報でお伝えした通りだが、モンツァ・サーキット(イタリア)で、9月6日(日本時間21時)、2015年FIA・F1世界選手権第12戦イタリアGPの決勝が行われた。

F1イタリアGP、ハミルトン優勝で今季7勝目・通算40勝を達成

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結果は期待叶わずで、当日決勝後の会見に於いて、現地報道メディアが責任問題に関する質問をしたほどで、今や日本国内のみならず海外メディアからも、その一挙一投足が注目を集めている。

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そうしたなか同レースについて、本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は、決勝結果についての報告レポートを発表している。

概要は以下の通り。

2015年9月6日(日)・決勝
会場:モンツァ・サーキット・全長:5.793km

午後は、McLaren-Hondaにとって予想通り厳しいレースとなりました

両ドライバーとも力強いスタートを切り、ジェンソン・バトンは1周目に5台のマシンを追い抜くことに成功。レース序盤には最高で9番手につける走りを披露しました。

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しかしながら、すぐに他の速いマシンに次々と抜かれ、その後は15番手というポジションに落ち着きました。レース終盤に別のマシンがリタイアしたことによってバトンの順位が1つ繰り上がり、最終的には14位でレースを終えました。

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一方、フェルナンド・アロンソは、バトンとは逆の戦略でレースに臨み、プライムタイヤでスタートした後、オプションタイヤに切り替えました。

アロンソも好スタートを切り、一時は12番手にまで順位を上げましたが、その後はバトンと同様にパワー不足のため、徐々にポジションを下げることになりました。

その後、まさにバトンとの戦いを繰り広げようかというところで、アロンソのマシンの電気制御盤に不具合が発生。

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ピットストップをするように指示されましたが、アロンソがスイッチの切り替えを行ったところ、マシンが正常に戻ったため、結局ピットストップを行わず、そのままコース上に復帰しました。

ただ、その復帰したラップの最後にマシンを止めざるを得ない状況となりました。

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次のシンガポール戦は、我々のテクニカル・パッケージの競争力が増す良い機会になると予想されており、チーム全体がすでに次戦を見据えています。

コメント・ジェンソン・バトン
スタート 15番手 レース結果 14位
ファステストラップ 1分29.766秒 33周目(トップとの差 +3.094秒、16番手)
ピットストップ 1回:25周目(ピットストップ時間 2.60秒)[オプション→プライム]

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「スタートは良好で、1コーナーでは数台のマシンを捕らえました。最初のラップ全体が良かったと思います。多数のアクシデントがありましたが、私は9番手にまで順位を上げることに成功しました。

その後は、残念ながら、他のマシンが通り過ぎるのをただ待っている状態でした。以前はオーバーテイクの可能性はないと考えていた場所で他のドライバーに追い抜かれていたので、各コーナーへの進入時にミラーを確認しなければならず、その点が少し難しかったです。

レース終盤には、チームメートと良いレースを展開するチャンスを逃しました。私達は既に3周にわたって少しばかり良いバトルを繰り広げていましたが、残り6周というところでフェルナンドがリタイアしてしまいました。

その後も2人の間で良い戦いができたと思います。他チームのマシンが我々を追い越すのは簡単ですが、我々がお互いにオーバーテイクし合うのは容易ではないので、かなり楽しむことができたはずです」

フェルナンド・アロンソ
スタート 16番手
レース結果 DNF※電気制御盤の不具合のためリタイア
ファステストラップ 1分29.285秒 42周目(トップとの差 +2.613秒、15番手)
ピットストップ 2回:28周目(ピットストップ時間 2.80秒)、46周目(テクニカル・トラブルによりピットレーンをドライブスルー)[プライム→オプション]

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「今日は好スタートを切りましたが、1コーナーで他のマシン同士の接触があり、それによってスローダウンすることになりました。その後、2つ目のシケインでジェンソンのマシンに接近したものの、最終的には自分が得たメリットをすべて失う形となりました。

今日は可能なチャンスをすべてカバーするために、ジェンソンと私は2つの異なるタイヤ戦略を採用しました。最初に装着したプライムタイヤはオプションタイヤよりも1秒遅いため、第1スティントはペースが遅かったのですが、その後の第2スティントではペースが少し上がりました。

レース終盤にパワーを失ったような感触があり、さらに損傷が発生するのを回避するために、マシンをリタイアさせるように指示されました。ポイント圏外の順位で走行していたので、懸命な判断でした」

エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「モンツァとスパ・フランコルシャンが我々のマシンに最も合わないサーキットであることは分かっていましたが、それを両サーキットで証明する結果となりました。

ここイタリアでは、我々の努力に対して目に見える形で成果を残すことができず、それは関係者全員にとって受け入れがたい事実です。

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今回は我々にとってストレスの溜まる週末でした。外から見ても分かるほど、チーム内は痛々しい状況でした。ただ、我々はこれからウォーキングおよび日本のさくらに戻り、いつか上位陣に返り咲くために、引き続き精力的に仕事をするつもりです。

次戦のシンガポールで、すばらしいしいことが起こると予測しているわけではありません。ただ、スパ・フランコルシャンやモンツァよりはシンガポールのストリートサーキットの特性が我々のマシンに少しでも合うことを願っています」

新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「ここモンツァは予想していたとはいえ、厳しい週末となりました。フリー走行から決勝まで、チーム一丸となってセットアップに努めました。

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MGU-Kによるアシスト時間の差がラップタイムに影響して、ポジションを上げることができずに終わってしまいました。

フェルナンドのマシンは制御用のボードがフェイルに入ったため、リタイアとなってしまいました。詳細の原因はこれから解析しますが、ERSには影響ないと思っています。

次戦のシンガポールは市街地コースのため、車体・PUに要求される特性は大きく変わります。 事前のデータ設計を十分に検討して持ち込みたいと思います」