グッドイヤー、来る2020年までの成長計画・財務目標の概略を発表


2020年のグローバル全体営業利益目標は30億ドル。フリーキャッシュ・フロー50億ドルを見据える

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(Goodyear Tire and Rubber Company・本社:米オハイオ州アクロン、CEO:リチャード・J・クレイマー、以下グッドイヤー)は2016年9月15日、ボストンにて投資家説明会を開催し、業界の動向、財務実績目標や資本配分計画などの概要を発表した。

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この席上に於いて、会長兼社長兼最高経営責任者(以下、会長)であるリチャード・クレーマー氏は、「タイヤ業界は健全に成長しており、収益をともなう成長をうかがえる魅力的な機会のある業界です。

グッドイヤーには、その業界の中にあって成長を担保できる戦略があります。

進むタイヤの複雑化、タイヤの高インチ化、タイヤ購買プロセス全域で影響力を増している消費者など、これらの変化に対応して成長できる戦略があるのです。

また、タイヤ業界をリードするグッドイヤーにはイノベーション力・技術力・業界をリードする製品開発力・世界に通じる強力なブランド力を有しており、これにより、高い競争力が得られ、戦略を実行し業績目標を達成できるものと確信しています」と述べた。

グッドイヤーの財務業績目標は以下の通り
– 2020年のグローバル全体の営業利益30億ドル
-2017年から2020年までの累計フリーキャッシュ・フロー43億~49億ドル

最大40億ドルの株主還元プログラムを計画。普通株、一株当たり配当43%増へ

併せてグッドイヤーは資本配分計画も更新し、成長設備投資・組織再編・債務返済・ 最大40億ドルの株主還元プログラムなども最新のものにした。

具体的には株主還元プログラムの一環として、グッドイヤー取締役会は普通株の一株あたりの四半期配当を0.10ドルにする。

配当支払日は12月1日、配当基準日は11月1日となり、年間で0.40ドルの配当となる。なお、この将来的な配当額は、取締役会の判断事項となる。

これについてクレーマー氏は、「資本配分計画にはグッドイヤーの覚悟が表れています。

柔軟な財務対応で価値を創造し、戦略プランを実行。さらなる財務内容の堅実化をはかる一方、引き続き将来に向けた投資をするとともに、株主の皆さまへ大きなリターンを直接お届けして参ります」とコメントした。