米国の革新企業とパートナーシップを推進し、ベンチャーキャピタル企業との協力体制を加速へ
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)は、デジタル化キャンペーンの次のステップに進める。
具体的には、カリフォルニア州シリコンバレーのサンタ・クララに新たな拠点を開設することで、同社傘下のPorsche Digital, Inc.が、当最先端技術の中心地的な地域での活動を開始する。
Porsche Digital, Inc.の主な目的は、新技術を保有する企業および新技術を開発していくリーダー企業とパートナーシップを組んで事業を行うことと、ベンチャーキャピタル企業との協力にある。
ポルシェは、デジタル化の未来に対するアイデアおよびソリューションを提供する新企業に、直接投資を行うことを目指している。ポルシェ デジタル社(Porsche Digital GmbH)の米国子会社であるPorsche Digital, Inc.は100名の従業員を雇用する予定である。
必須の課題は、米国市場でのデジタル化戦略とトレンドのより迅速な認識、さらにポルシェ向けのソリューション開発およびテストを可能にすること。
このため、テクノロジー企業や新興企業の近くに位置することが特に重要となる。この子会社は、デジタル化、コネクティビティ、およびスマートモビリティの各テーマに重点を置く予定だ。
この取り組みについてポルシェ デジタル社のティロ・コスロフスキー社長は、「自動車は、未来の究極のモバイル機器であり、その将来像はシリコンバレーで描かれています。
それには米国で最先端を行くIT企業のすぐ近くに位置することが重要です。こうすることで、トレンドを早期に特定し、適切なタイミングで新技術に投資することができます。
当社自体の革新の可能性に加え、私達は何より強固なパートナーシップの確立を目指しています。
当社は、すでに『E.ventures US』というベンチャーキャピタルファンドに投資していますが、このサンタ・クララの子会社は、将来的にこのような事業活動を活発化させ、発展させていく役割を担うのです。
ちなみにルードヴィヒスブルクに、ポルシェ デジタル社を設立した後の次の論理的なステップは米国子会社の設立で、これは当社の事業計画の一環でもあります。
顧客の特定のニーズにポルシェ体験を適応させるため、当社に関係する革新技術を認識し、それらをインテリジェントで魅力的な形で市場に提供する必要があります」と話す。
そう話すコスロフスキー社長は、ポルシェに入社前、米国の大手リサーチ会社であるガートナー社に20年間勤務していた。
彼はインターネットおよびテクノロジーセクターに加え、自動車産業のエキスパートでもあるのだ。
彼のそんな知見を踏まえ、ポルシェ デジタル社はデジタル化のコンピテンスセンターで、世界のポルシェ関連会社との緊密な連携の下、新たな価値創造モデルおよび革新的なデジタル製品群を定義し開発を進めて行く。
さらにコスロフスキー社長によると、世界中の調査も担当し、トレンドを特定し、評価して、ポルシェがすべての関連技術を利用できるようにすることも役割のひとつだと云う。
コスロフスキー社長はさらに、「ポルシェ デジタル社は、自らをポルシェと世界中の革新企業をつなぐインターフェースとして位置づけます。
ルードヴィヒスブルクおよびベルリンの拠点と、このサンタ・クララの新子会社に加え、今後はアジアなど世界のイノベーションの中心地域に関連会社を設立する予定があります」と語った。