デンソー、レクサス新型LSに搭載の安全装備を開発


画像センサーとミリ波レーダーで安全性能の向上に貢献

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は、障害物検知や白線認識など安全性能の向上に貢献する製品として、新型のステレオ画像センサーおよびミリ波レーダーを開発した。

ステレオ画像センサー

今回開発した安全製品は、2017年秋以降に発売されるトヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男、以下トヨタ)傘下のレクサスからリリースされる新型「LS」に搭載された。

新型のステレオ画像センサーは、デンスステレオマッチング技術と呼ばれる3Dによる画像処理技術を用いることで、歩行者や車両、ガードレールなど、形状が異なる様々な障害物の検出に加えて、車両が走行可能な路面(フリースペース)の検出が可能となった。

これにより緊急時の自動ブレーキに加えて、操舵制御による障害物回避の実現に貢献する。またカメラの高性能化により、夜間の歩行者認識を可能にした。

ミリ波レーダー

加えてミリ波レーダーは、歩行者検知性能の向上と小型化の両立を実現している。

ミリ波レーダーから照射される電波の照射回数を増やすことで検知感度を向上させ、特に、車両前方を横切る歩行者の検知性能の向上に寄与。

レーダーの照射角度を拡大することで、これまで必要とされていた照射角度調整のためのメカ機構をなくした。これにより、従来品に比べ、体積を約6割小型化し搭載性を向上させた。

デンソーでは、「交通事故のない社会の実現を目指し、これまで技術・製品開発に取り組んできました。

そしてこれからも今まで培ってきた技術を活用し、ドライバー、歩行者をはじめとする、世界中のすべての人にとって安心で安全なクルマ社会の実現に取り組んでいきます」と結んでいる。