独コンチネンタルAG傘下のコンチネンタルタイヤアメリカLLC(CTA)は2月9日(現地中央時間)、北米ミシシッピ州で新工場用地を確保し、商用車用タイヤの新工場を建設すると発表した。
発表された新工場は、先の通りミシシッピ州内に於ける中央部西に位置するハインズ郡(25万人規模の人口エリア)クリントン市近郊に、約400ヘクタールの土地を確保して、建設されるとしている。
これら工場建設に関わる総投資額は約14億ドルに上り、同工場建設の後、新拠点の生産体制がフル稼働時になった際には、約2500名の雇用創出が見込まれると云う。
コンチネンタルAG社の理事会メンバーで、タイヤ部門のプレジデントとして事業を統括するニコライ・セッツァー氏は、「当社は、全世界で10拠点の商用車タイヤの生産拠点を保有しており、ロシア・中国・欧州で、同部門の生産能力を拡大してきました。
そうした中、この新たなプロジェクトは、当社の国際戦略の一環となるものです。
工場の建設開始日などの具体的日程はまだ確定していませんが、2018年迄には工場建設新に着手し、1019年末までの稼働開始を目指しています。
この新工場稼働後、北米圏内に於ける当社の商用車タイヤ事業は大きく成長するでしょう」と述べた。
一方、商用車用タイヤ部門で執行役副社長を務めるDr.アンドレアス・エッサー氏は、「当社が、北米に於ける商用車タイヤユーザーの期待に真摯に応え続けて来た結果、このエリアにおける当社のシェアは、過去5年間で大きく拡張しています。
またミシシッピ州は、製品製造と完成品の物流体制、さらに熟練した人材調達面などの複数の要因で、我々にとって大変優れたビジネス環境を保有しており、北米に於いて該当部門の長期的成長を目指すために最も適した場所と言えるでしょう」と語っている。