BASF、自動車内装用ポリウレタンシステムの発泡シミュレーションツール提供を開始


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BASF(本社:独ラインラント=プファルツ州ルートヴィッヒスハーフェン、取締役会会長兼CEO:クルト ボック、以下、BASF)は、自動車内装に使用されるポリウレタン(PU)システム向けの新シミュレーションツール「Ultrasim (ウルトラシム)」の提供を開始した。

同サービスは、オープンモールドとクローズドモールドの両方の金型を用いて、発泡中のPUシステムの挙動を確実に予測することを可能にしたもの。

具体的には、半硬質システムのElastoflex E(エラストフレックス E)を使用したインストルメントパネル開発に於いて、その有効性が実証されたと同社では謳っている。

現在、グローバル自動車サプライヤーのYanfeng Automotive Interiors(本社:中国上海)が、BMW X1などの最新モデル用のインストルメントパネル製造の際に、このバーチャル設計を利用しており、同システムを用いることで、各パネルのCAEモデルと、Ultrasimの半硬質システムの新材料定義に基づき発泡シミュレーションが作成されることから、部品設計と製造に潜在する問題を、金型の製作前の段階で発見することが可能であると云う。

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なおこの半硬質システムのElastoflex Eは、低発泡密度と低エミッションが特徴で、耐老化性を備えるほか、PVC、TPO、PUといった様々な表面や基板への密着性に優れ、脱型時間の短縮、材料使用量の削減、処理の安全性の向上が実現することから費用対効果という点でメリットがある。

ちなみにBASFは、これらElastoflex E並びにUltrasimの紹介などを筆頭に、2016年10月19日〜26日にドイツ・デュッセルドルフで開催されるK fair(国際プラスチック・ゴム産業展)に出展する(第5ホール、C21/D21ブース)。同出展に関わる詳細情報は、< http://basf.com/k2016 >で確認することが可能だ。