三菱自動車工業(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤隆雄)が技術支援する「圭rallyproject」及び「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」は、9月5日~7日に北海道帯広市で開催されたXCRスプリントカップ北海道の第4戦「RALLY HOKKAIDO」でピックアップトラック『トライトン』が存在感を発揮した。
XCRスプリントカップ北海道は、北海道の山間部を舞台にピックアップトラックやSUVなど幅広いクラスの車両で競われるクロスカントリーラリー。『トライトン』はこの第4戦で、「圭rallyproject」の竹岡 圭選手がXC-2クラスで7位、「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」の川畑 真人選手もクラストップタイムを2度記録し、同8位で完走した。
「RALLY HOKKAIDO」はグラベルで長距離を走行するため、人にも車両にも負担の大きいラリーのひとつ。2日間約600km(うちスペシャルステージ[以下SS]は12ステージ、総SS距離は約100km)で行われ、年々ハイスピード化する中でタイムを出しながらも、タイヤや車両を労わって完走する必要がある。国内最長、総距離23.5kmであるヤムワッカステージは、各選手にとってチャレンジングな要素となった。
1日目はSS1-8を実施。足寄町のパウセカムイ・ショートSS を皮切りに、同コースを3回、陸別町のオフロードサーキットを使うリクベツロングステージを3回、林道コースであるヤムワッカコースを2回走る合計8回のSSで争われましたが、難易度最高クラスといわれるヤムワッカステージでは、コースオフする車両が相次いだ。
2日目はSS9-12を実施。池田町の清見ヶ丘公園旧野球場に設けられた特設コースと音更町のSSを2回ずつ走行。レグ2はレグ1と打って変わって小雨模様となり、路面がスリッピーで難しいラリーとなった。
川畑選手はレグ1のSS1、レグ2のSS11ではクラストップタイム、他SSでも2位や3位など上位を記録したが、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)を補助するために追加したサブコンピューターとのマッチングがうまくいかず、クラス8位となった。
対して竹岡選手は併催の全日本ラリーの選手もコースオフするような難コースでも危なげない走りでタイムを重ね、クラス7位となった。
圭rallyproject 竹岡 圭 選手コメント
道がかなり荒れていましたが、コントロール性が高く、滑りやすそうなところも安定して走れました。操縦安定性がすごく良く、どんなセッティングにしても曲がりにくくなることがなく、小回りも効くので安心してドライブできます。
セッティングはまだ検討の余地がありますが、私たちが今こうやってラリーに参加することで課題を解決して、今後他のユーザーの方も『トライトン』でラリーに出やすくなるといいなと思っています。沿道でも三菱自動車の旗を振っている人がたくさんいて、「やっぱりラリー会場に三菱いるといいよね」と思ってもらえたと思います。
FLEX SHOW AIKAWA Racing 川畑 真人 選手コメント
『トライトン』は、素性の良さを感じながら走れます。足回りやブレーキ関係のセッティングが決まってくると、コーナーリング性能や低速域での立ち上がりといった部分の性能の高さが活きてくる。そして乗りやすいんですよね。コントロールしやすいので、安心して攻め込めるのが最大の武器だと思います。
同じクラスで走る他のクルマはもう少しパワフルですが、そうした差を超えて、戦って一番を取りたいという気持ちが強い。まだまだ未熟なところもありますが、ドライバーとしてもっと向上心を持って追求し続けて、クルマとの相性も良くして、 “三菱が勝った”という姿をお見せしたいと思います。
XCRスプリントカップ北海道 第4戦「RALLY HOKKAIDO」XC-2クラス成績
1位:番場 彬 / 梅本 まどか:1時間20分44秒
2位:寺川 和紘/ 石川 美代子:1時間21 分20秒
3位:マナ・ポーンシリチャード/ キッティサック・クリンチャン:1時間25分47秒
4位:能戸 知徳 / 田中 一弘:1時間26分30秒
5位:浅井 明幸 / 古川 和樹:1時間26分52秒
6位:羽根田 琴 / 星野 杏:1時間29分05秒
7位:竹岡 圭 / 山田 政樹:1時間29分26秒
8位:川畑 真人 / 中谷 篤:1時間30分27秒