SKYDRIVEの機体搭載カメラの映像を初公開
SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩)は8月18日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の海上デモフライトを実施した。
*記事冒頭の写真は8月18日、「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」デモフライト視察の様子。左から、大阪府知事 吉村洋文氏、SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏
当日の視察には、大阪府知事 吉村洋文氏、ドローン議連会長 田中和徳氏、国土交通省航空局航空ネットワーク部長 田口芳郎氏、経済産業省 次世代空モビリティ政策室長 古市茂氏、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 理事補佐 伊藤健氏、充電設備を提供する関西電力 副社長 藤野研一氏が出席した。
併せて同社は、8月16日に撮影した機体搭載カメラの映像を公開。空飛ぶクルマの目線で海と大阪・関西万博会場の景色を披露した。
映像URL:https://www.youtube.com/watch?v=e9aD9Gmiiwg
撮影日時:2025年8月16日 9:30頃
飛行実績:飛行時間:5分14秒 飛行距離:720m 最高高度:27m
*機体に乗り込み、シンプルな操縦システムについて説明を受ける大阪府知事 吉村氏
18日の視察に係る各位のコメント
大阪府知事 吉村洋文氏
実際に見て、空飛ぶクルマは空の移動革命になると確信しました。
最初は、観光遊覧が非常に有効で、さらに災害対策であったり、空の低い高度で移動が自由になり、今までの移動手段とは違う新たな空の移動手段になります。
例えば、ここから新大阪駅や、ベイエリア、大阪城公園、関空など身近なエリアを自由に飛び回る世界がやってくると思いました。
まだこれからのところもありますが、特にSkyDriveは国産の空飛ぶクルマでもありますし、我々も国産の空飛ぶクルマを応援したいです。
万博では、新たな技術、新たな産業が生み出されます。この万博において、空飛ぶクルマが飛びたったことは、空の移動革命に向けて大きな一歩だと思っています。
今日はその大きな可能性を感じました。空飛ぶクルマに自由に乗れることを楽しみにしています。
無人航空機普及・利用促進議員連盟(略称ドローン議連)会長 田中和徳氏
大阪・関西万博での我が国唯一の「空飛ぶクルマ」のメーカー、SkyDriveによる海上デモフライトは、日本のスタートアップ企業が持つ高い技術力と挑戦の意義を改めて示す、素晴らしい機会となりました。
「空飛ぶクルマ」は、観光やイベントでの新しい体験価値の提供にとどまらず、日常の移動手段や物流、防災・災害対応など幅広い分野での実用化が期待される画期的なツールです。
観光はもちろん、地方創生や地域間交流の促進にもつながる「空飛ぶクルマ」の産業が日本で成功するよう、引き続き支援していく所存です。
経済産業省 製造産業局 航空機武器産業課 次世代空モビリティ政策室長 古市 茂氏
空飛ぶクルマによる移動等は新しい交通サービスであり、産業として発展させるためには、機体や運航管理システムなどの技術開発や産業基盤の整備に加えて、国内市場の将来像を描くことが重要です。
経済産業省としては、その実現に向けて必要な環境整備を進め、需要創出と市場開拓を支援して参ります。
SkyDrive社には国産機体メーカーとして、日本の空飛ぶクルマの市場開拓や関連産業の育成を牽引していただきたいと期待しています。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 理事補佐 伊藤健氏
次世代エアモビリティの将来を担う空飛ぶクルマのフライト実現、誠におめでとうございます。
日本発の技術が実機として空を飛ぶ姿は、航空技術・航空産業の発展にとどまらず、都市間・都市内輸送の革新に向けた大きな一歩であり、大変意義深い成果です。
JAXAとしても、騒音予測・低減技術や風洞試験評価に関する共同研究などでご協力してまいりましたが、今後も各方面とも連携による技術課題の解決を通じ、空飛ぶクルマの社会実装が現実となることを期待しております。
大阪・関西万博 デモフライト概要
1.今後の運航スケジュール
8月21日(木) 9時30分頃
8月22日(金) 9時30分頃
8月23日(土) 9時30分頃
8月24日(日) 9時30分頃
スケジュール進捗に係る関連情報
- 天候や機体メンテナンス等の状況しだいで、11:30頃に、2便目のフライトを行う。
- デモフライトに関する最新情報は、大阪・関西万博公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」( https://www.expo2025.or.jp/visitorsapp/ )、同社のSNS( https://x.com/Skydrive_jp )で案内する。
- 上記は予定であり、今後、事情により予告無くスケジュールを変更する可能性がある。
- 当日の気象状況等により、デモフライトが中止になる可能性がある。
- 機体メンテナンス等のため、運航期間中に運休する日がある。
2.会場
万博会場内北西部の「モビリティエクスペリエンス」に位置する「EXPO Vertiport」を離着陸地点として周回飛行を行う予定。なお、EXPO Vertiportは、西ゲートからのアクセスが便利。
ポートの説明
(提供:2025年日本国際博覧会協会)
3.観覧方法
- 事前の予約は必要はない
- デモフライト予定時間にEXPO Vertiport周辺に訪問する。
※デモフライト予定時間は目安となり、準備状況等によって前後する。 - EXPO Vertiport付近で観覧する際は、デモフライト中にBluetooth搭載機器やWi-Fi等、電波を発する電子機器は機内モードなどの電波を発しない状態とするか、電源を切る。
- EXPO Vertiportには屋内の観覧スペースはない。モビリティエクスペリエンスに隣接する「団体休憩所 西」の活用や、こまめに水分補給をするなど、熱中症対策が必要。
- 飛行時は混雑が予想される。安全・快適な観覧のため、係員の指示に従うこと。
2025年9月以降のデモフライト 概要
2025年9月15日(月・祝)より9月23日(火・祝)まで、大阪市高速電気軌道(以下「Osaka Metro」)が整備した空飛ぶクルマ専用「大阪港バーティポート」にて、大阪・関西万博での公開フライトを開始した同機体「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のデモフライト見学会を実施する。
1.期間
2025年9月15日(月・祝)から9月23日(火・祝)まで
※9月17日(水)と9月18日(木)は休業日
2.時間
9時30分から(9時15分以降は入場できません)
11時30分から(11時15分以降は入場できません)
※各回ともにデモフライト開始1時間前から受付を行います。
3.定員
各回先着100人 事前予約制
※イベントの運営状況によって定員を増員する場合もある。
4.料金
無料
5.場所
大阪港バーティポート(大阪市港区海岸通1丁目105番5地内及び地先)
最寄り駅:Osaka Metro中央線大阪港駅から徒歩約10分
商用化に向けて
同社は現在、機体の商用運航に必要な型式証明の取得に向けた活動を進めると共に、国内外でパートナー企業と連携し、商用化に向けた事業検討を加速していく。
日本では、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)と協業し、2028年を目途に森之宮エリアでのサービス開始を目指すと共に、九州旅客鉄道(JR九州)と協業し、2028年度頃に別府湾での遊覧サービスや、別府と湯布院をつなぐエアタクシーの運航開始を目指している。
株式会社SkyDrive 概要
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
URL:https://skydrive2020.com/
所在地:
豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
名古屋空港オフィス:愛知県西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港2F
東京オフィス:東京都千代田区平河町1-3-13 平河町フロントビル3F
大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
子会社
株式会社Sky Works:静岡県磐田市
SkyDrive America, Inc. :500 Carteret Street, Suite D, Beaufort, South Carolina 29902, U.S.A.