情報通信技術を強化し、変革期における競争基盤を確立へ
株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は2月9日、グローバルなソフトウェアプロダクト開発リーダーとして多くの実績を持つ及川卓也氏と技術顧問契約を締結した。
今回の技術顧問契約締結の理由についてデンソーによると、まず自動車業界が100年に一度のパラダイムシフトを迎えていること。そうしたなかで電動化・自動運転・コネクティッドなどの分野の開発競争に打ち勝ち、新しいモビリティ社会を牽引するには、クラウド・オープンソースソフトウェアの活用など情報通信技術(ICT)でイノベーションを生み出すことが不可欠であるとしている。
そこで同社はICTを強化し、電動化・自動運転・コネクティッド等の事業を推進する取り組みの一環として、及川氏と技術顧問契約を締結したと云う。
今後、同社は自動車部品メーカーとしての枠にとらわれず、自らオープンなビジネス開発を行うことで、社会に期待される新しい価値を生み出していきく構えだと述べている。
顧問契約の主な内容は以下の通り
– ICT関連事業戦略立案および関連製品・サービスの企画、開発、販売、運用に関する支援
– ICTエンジニア系人材の採用戦略、スキル評価、キャリアプランなどを含む組織設計支援
– ICT関連企業との提携などに関する調査、交渉の支援
及川 卓也氏の略歴は以下の通り
早稲田大学理工学部卒。外資系コンピュータ企業を経て、MicrosoftでWindowsの国際版の開発をリードする。
その後Googleにて、ChromeのWeb Platformチームのエンジニアリングマネージャーを歴任。Qiita(プログラマー向け情報共有コミュニティサイト)運営元であるIncrementsを経て、2017年に独立。
標準化やコミュニティ活動にも古くから携わっており、インターネット基盤やセキュリティ技術,Web技術の標準化やコミュニティ活動にも関わる。
開発者コミュニティでの講演実績や雑誌寄稿など多数。最近では、日本におけるプロダクトマネジメントやエンジニアリングマネジメントの重要性の啓蒙も行う。