ホンダ、ロボット芝刈機「ミーモ」でSC鳥取のしばふるプロジェクトに協力


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘)は、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟しているガイナーレ鳥取を運営する株式会社SC鳥取(本社:鳥取県鳥取市、代表取締役社長:塚野 真樹)が推進する芝生生産事業「Shibafull(しばふる)」プロジェクトのプロジェクトパートナーとしてロボット芝刈機「Miimo(ミーモ)HRM520」で協力する。

鳥取県は、その土壌や地形の性質が芝生の栽培に適していることから、芝生の生産が盛んであり、日本全国第2位の作付面積、出荷数量を誇る。

ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取は、サッカースタジアムにおける芝生の生産、管理を通じて得た経験を活かし、Shibafull(しばふる)プロジェクトを立ち上げ、人口減少や高齢化で拡大する耕作放棄地を芝生の生産に再利用。芝生普及への取り組みを積極的に進めている。

このShibafullプロジェクトとは、Jリーグのプロサッカーチームであるガイナーレ鳥取(株式会社SC鳥取)が推進する地域課題解決型プロジェクト。

ガイナーレ鳥取がプロジェクトパートナー、自治体と連携・協力し、芝生の生産、管理、販売を推進。“芝生のみどりで、住む人、来る人みんなを笑顔で満たす街づくり”をキーワードに、プロサッカークラブの運営で培った芝生の生産ノウハウや地域特徴を活かし、地域課題(耕作放棄地)の解決、地域活性化につながることを目指している。

一方、ホンダは1960年代より歩行用芝刈機の販売を開始。昨年6月に、自社として国内初となるロボット芝刈機Miimoの販売を開始した。

これを踏まえ両社は、プロジェクトが提唱する「芝生環境の整備・拡大」という目的が、ホンダ製品の新たな活用機会の創出にもつながることから協業。

良質な芝生と芝生環境が拡大した際に、芝生の維持やメンテナンスに費やす人手やコスト負担を解消する手段として、自動化と24時間稼働可能なロボット芝刈機Miimoの可能性を検証する実証実験を行う。

具体的には、ガイナーレ鳥取が使用するチュウブYAJINスタジアムや、地方自治体の公共施設における芝生の維持・管理にMiimoを活用し、省人化・低コスト化の検証を実施する。

ホンダからは、パワープロダクツ販売会社である株式会社ホンダパワープロダクツジャパン(本社:埼玉県越谷市、代表取締役社長:関原 彰)が主体となり、2018年1月よりMiimoの貸与、ならびにMiimoの稼働範囲の設定に必要となるエリアワイヤーの芝生利用地への設置、メンテナンスなどを担当する。

今プロジェクトにあたり、株式会社SC鳥取 代表取締役ゼネラルマネージャー 岡野 雅行氏は「今回は、SC鳥取のShibafullプロジェクトにHondaがプロジェクトパートナーとして参加いただき本当に感謝しています。

Miimoは、これまで手間がかかっていた日本の芝生管理の在り方を大きく変える画期的な商品だと思います。鳥取県米子市にあるガイナーレ鳥取のチュウブYAJINスタジアムでも、きっと大いに活躍してくれると考えています。

Shibafullプロジェクトは、“芝生で街を、人を笑顔で満たしたい”という思いで始めた事業です。日本中に芝生文化を広め、笑顔あふれる未来を目指してともに手を取り合って進んでいきたいと思います」と述べている。

一方、株式会社ホンダパワープロダクツジャパン 代表取締役社長 関原 彰氏は「今回、株式会社SC鳥取様主導のShibafullプロジェクトに協力できることをうれしく思います。

耕作放棄地を活用するShibafullプロジェクトは、地域活性化にも貢献できる施策で、SC鳥取様と一緒にMiimoの可能性を検証してまいります。

ホンダとして国内の芝生環境の整備・拡大は環境の観点からも喜ばしい事であり、その一助としてMiimoが貢献できれば、パワープロダクツ事業のスローガン“役立つ喜び、もっと拡げたい”の具現化に繋がると考えます。今後もHondaは、皆様のご期待にお応えできるよう努力してまいります」とコメントした。