UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:村上吉弘)を傘下に持つボルボ・グループ(本社:スウェーデン、ボルボ・グループ社長兼CEO:マーティン・ルンドステッド)と上智大学(東京都千代田区 学長:曄道佳明)は、2017年4月20日、2014年に締結した産学教育連携契約の更改に調印した。
グローバル化牽引型大学として広く知られる上智大学は、UDトラックスが所属する多国籍企業のボルボ・グループとの提携を通じて実践的な教育機会を創出し、グローバルビジネスの現場で活躍する人材の育成を目指している。
一方、UDトラックスは、志の高い学生に対し就業体験などを通して人材育成機会を提供。また同提携を通じて、くるまづくりの楽しさや世界を舞台にした商用車メーカーの事業展開のダイナミックさを伝えている。
両者が去る2014年度からスタートさせた3年間のプログラムでは、授業科目を共同開発し開講。グローバル企業の経営戦略の策定方法やこれに基づく組織の成り立ち、ビジネス現場での実践例などを講義した。
より具体的には、ボルボ・グループの国内外の拠点で1~3カ月間のインターンシッププログラムを提供し、さらに全学部を対象とした奨学金制度も創設した。
また、ボルボ・グループが協賛した「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2015」に上智大学の学生を招待するなど、その内容は多岐に渡っている。
こうした一連の活動が、UDトラックスおよび上智大学双方に評価され今回の契約更改に至った。なお今締結に伴う新プログラム期間も3年となる。
過去3年間(2014-2016)の主な実績は以下の通り
– 共同開発講義を受講した上智大学の学生数(のべ人数): 657
– 共同開発講義に講師として参加したボルボ・グループ従業員数(のべ人数): 33
– インターンシップに参加した学生数(日本国内拠点): 15
– インターンシップに参加した学生数(アメリカ合衆国、フランス): 3
– 奨学金を受けた学生数: 15
調印式に出席した上智大学学長の曄道佳明氏は、「上智大学ではグローバル社会への対応として、改革的な取り組みを実施しています。
学生に提供するものを学内の場に限定せず、グローバル社会を展望するため、経済やビジネスについて学ぶ場を提供する必要性があります。
この産学教育連携契約はタイミング・内容ともに、上智大学が望んでいたものであり、この産学教育連携を通じた3年間でグローバルにチャレンジすることを奨励するような環境を提供して頂いております。
今回契約を更新することは大変喜ばしいことであり、今後も世界の中でユニークな人材開発の分野で連携していきたいと考えています」と述べた。
一方、UDトラックス代表取締役会長のヨアキム・ローゼンバーグ氏は、「私たちはUDトラックス従業員の持つ能力を高めることが最も重要な課題の1つであると思っています。前向きで向上心のある人たちこそが、私たちが掲げる戦略目標を実現させるのです。
これまで、私たちは新オフィスや国内のディーラーネットワークの構築に多く投資してきましたが、一番の投資は人材の育成でしたし、今後も継続的改善を図っていくつもりです。
上智大学との教育連携は、この継続的改善をさらに向上させていく手助けになると信じています。」とコメントしている。
同じくUDトラックス人事担当シニア・バイスプレジデントのイルバ・シェール氏は、「UDトラックスは、我々が重視する価値と企業文化、そして従業員の意欲向上に焦点をあてていくとともに、各人の自己開発や能力啓発、リーダーシップスキル習得などにもにより一層力を入れていきます。
上智大学と協働して、人材がいかに会社そして社会にとって重要であるかということをさらに訴えていきます。」と語っている。
ちなみにUDトラックスが所属するボルボ・グループでは、グローバル人材の開拓・育成、および国際化を加速していく大学とグローバル企業の新たな形での協力関係構築を目的として、こうした産学教育連携を世界5カ国11校と提携している。
最近では2017年3月に、同様にこれまでの実績が評価され、スウェーデンのショブデ大学との契約が更改されている。
・UDトラックスでのインターンシップ体験談:
http://www.sophia.ac.jp/jpn/global/taikendan/report_internship/udtrucks2015
・ ボルボグループVolvo Penta(アメリカ)でのインターンシップ体験談:
http://www.sophia.ac.jp/jpn/global/taikendan/report_internship/volvopenta2016