JAF(一般社団法人日本自動車連盟・本部所在地:東京都港区、会長:矢代隆義、以下、JAF)は、ゴールデンウィーク期間に救援依頼が急増することから、ドライバーへ注意を呼び掛けている。
高速道路では「タイヤのパンク」と「燃料切れ」の救援が4割
昨年のゴールデンウィーク(2016年4月29日~5月8日)にJAFが行ったロードサービスは、全国で6万7960件、1日平均6796件だった。これは約12.7秒に1件の割合となる。
特にこの期間に利用が多い高速道路でのトラブルは、「タイヤのパンク」が最も多く982件(高速道路全体の約31%)、次いで「燃料切れ」の346件(高速道路全体の約11%)となる。
また、高速道路上では故障車への追突事故が多発している。路上トラブルの際には、まず同乗者を含め全員が車外の安全な場所に避難してから救援依頼を行うよう呼び掛けている。
昨年の救援件数の詳細についてhttp://www.jaf.or.jp/rservice/data/2016/season.htm
長距離ドライブ前にタイヤの点検を呼び掛け。空気圧不足が原因でタイヤがバーストすることも
空気圧が低いとタイヤがたわみやすく、スタンディングウェーブ現象※が起きやすくなる。
タイヤがたわむと熱を持ち、内部のベルトとゴムが剥離したり、コードと呼ばれる繊維が損傷し、バーストにつながる。空気圧不足のタイヤを長期間使い続ければ、法定速度内でもバーストする可能性があるので、長距離運転の前にはタイヤの点検を行い、安全なドライブを心がけたい。
※スタンディングウェーブ現象
空気圧が低いタイヤで高速走行を続けると、タイヤ接地面より後ろ側が波打つように変形する現象のこと。連続したたわみでタイヤが発熱し、最後にはバーストを起こす。
クルマ何でも質問箱「タイヤの空気圧点検と充填方法」http://qa.jaf.or.jp/check/daily/01.htm
【気をつけたい高速道路の渋滞】
(1)渋滞末尾と区間内での追突事故
渋滞の最後尾や渋滞区間内では追突事故が発生しやすくなる。車間距離を十分にとって、周囲のクルマの動きに注意したい。
(2)思わぬ渋滞で燃料切れ
「次のサービスエリアで給油を、と思っていたが渋滞してガス欠に…」「以前にあったはずのGSがない!」ということにならないよう早めの給油を心がけたい。
(3)子どもへの日差し(脱水症状)
日差しの強くなるこれからの季節、チャイルドシートに座った子どもに直射日光があたり、多量の発汗で脱水症状になる場合もある。
こまめに水分補給を心がけるほか、直射日光があたらないように日よけ(サンシェード)やタオルなどを活用すること。また、チャイルドシートの金具が直射日光で熱せられ、乗車の際にやけどをする場合があるので注意したい。