BASF(本社:独・ラインラント=プファルツ州ルートヴィッヒスハーフェン、取締役会会長兼CEO:クルト ボック、以下、BASF)は、アルベマール社がグローバルで展開してきた表面処理事業、シェメタル社(Chemetall、本社:ドイツ フランクフルト)の買収を完了した。
今買収により、BASFのコーティングス事業部は、製品ポートフォリオを拡大し、より一層の事業強化が達成されることになった。
これによりBASFが保有する化学と塗料分野におけるノウハウに加え、表面処理技術並び、同業界に於いてマーケットリーダーとしての立ち位置を有するシェメタル社の専門知識が集積。
両社が世界規模で誇るインフラ、規模、市場へのアクセスを、一括統合することで、事業部は自らで新たな成長の機会を創出していく。
この買収に関して、BASFコーティングス事業部のプレジデント、マーカス・カミース氏は、「新たに加わったシェメタルの社員の皆さんを心より歓迎いたします。
BASFはシェメタル社の買収により、事業マーケットをより大幅に拡大することができます。
広くグローバル環境に於いて、マーケットリーダーとしての両社の専門知識と革新力を組み合わせることで、新たなイノベーションをさらに加速させ、お客様にさらなる成功をもたらします」と語っている。
一方シェメタル社は、表面処理の分野に於いてカスタマイズした技術を背景にシステムソリューションの開発と製造を行ってきた。
これらの製品は、防錆性を高め、成型や加工を容易にし、塗装工程を最適化した上で、塗膜の密着性を確実なものにする役割を持っている。
また、生み出された化学品は、自動車や航空宇宙産業、アルミニウムフィニッシングや金属成型など幅広い産業や最終市場で使われており、2015年のシェメタル社の売上高は8億4,500万米ドルに達している。
今回BASFは、統合を円滑に進めるため、社内組織としてグローバル統合チームを設置し、ビジネスの継続性を確保すると共に、今後も広く顧客ニーズに応えていく構えだ。
一方、BASFのコーティングス事業本部は、同社グループ傘下に於いて革新的な自動車用塗料、自動車補修用塗料、装飾用塗料、およびそれらの応用に必要なプロセスの開発、生産、販売を担っており、ヨーロッパ、北米、南米、アジア太平洋地域などの広範なネットワークを通じて、世界中の顧客と緊密に連携。
結果、2015年に於けるBASFコーティングス事業部の世界売上高は32億ユーロに達した。
そして迎えた2016年末、BASFはメタル、プラスチック、ガラス基板など幅広い産業での表面処理のリーディンググローバルサプライヤーであるシェメタルを買収。
この新事業領域の獲得によるポートフォリオの拡大によって、BASFはより一層力強い塗料のソリューションプロバイダーとして、同社が云う「Solutions beyond your imagination(想像をはるかに超えたソリューション)の提供を実現していく」と述べている。
BASFコーティングスの詳細情報
http://www.basf-coatings.com (英語)
http://www.basf.co.jp/coatings (日本語)