富士通テン、デンソー並びにトヨタ自動車との資本構成変更に向けた検討で基本合意


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高度運転支援・自動運転技術および電子基盤技術の開発強化に向けて加速体制を整えていく

株式会社デンソー(本社 : 愛知県刈谷市、社長 : 有馬浩二、以下、デンソー)、富士通株式会社(本社 : 東京都港区、社長 : 田中達也、以下、富士通)およびトヨタ自動車株式会社(本社 : 愛知県豊田市、社長 : 豊田章男、以下、トヨタ)は、高度運転支援・自動運転技術および電子基盤技術の開発を強化するため、3社が出資する富士通テン株式会社(本社 : 兵庫県神戸市、社長 : 山中明、以下、富士通テン)の資本構成の変更の検討を始めることに基本合意した。

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今後、具体的な検討を進め、2016年度内を目途に最終的な契約の締結を目指してく。

 

資本構成変更の背景と目的
富士通テンは、1920年に創立した川西機械製作所に始まり、1949年に設立された神戸工業株式会社を前身としている。

1968年に富士通と合併した後、1972年に富士通のラジオ部門が分離・独立して富士通テンとして設立、1973年にトヨタ、デンソーが資本参加して以来、オーディオ、マルチメディアをはじめとしたカーエレクトロニクスメーカーとして様々な製品、サービスを提供してきた。

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近年は、「単体製品のサプライヤー」から「つながる車載情報機器・サービスを提供・提案するシステムメーカー」への変革を目指し、富士通グループ各社との連携を加速させながら、新たな価値を創り出すVehicle-ICT事業を強化してきた。

一方、自動車分野では、目覚ましい技術革新の中、人と車のインターフェースをどのようにつないでいくかがますます重要となってきている。

こうした中、総合自動車部品メーカーであるデンソーは、富士通テンをグループ会社とし、両社の持つ車載ECUやミリ波レーダー、高度運転支援・自動運転技術および電子基盤技術の開発などにおける、一層の協力関係の強化を図っていくために、具体的な検討を行っていくことで富士通およびトヨタと合意した。

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富士通は、「つながるクルマ」や自動運転など次世代の自動車においてICTの重要性がますます高まっていると認識しており、デンソーおよび富士通テンとの連携をより一層強め、自動車ビジネスやモビリティIoTビジネスの更なる強化を図っていく。

また、トヨタは、引き続き富士通テンの主要株主として、富士通テンの企業価値の向上、また、富士通テンの製品の競争力強化により、トヨタの「もっといいクルマづくり」が一層進むことを期待しているとしている。

基本合意の内容
デンソーと富士通およびトヨタは、富士通テンの資本構成を以下の通り変更することを検討する。

資本構成の変更の内容(予定)
企業名 :変更前 / 変更後
デンソー :10% / 51%
富士通  :55%  / 14%
トヨタ  :35%  / 35%

これにより資本構成上、筆頭企業が「富士通」から「デンソー」に入れ替わり、出資比率第2位がトヨタ自動車となる。

富士通テンは、総合自動車部品メーカーであるデンソーグループの一員として、両社の強みを活かすとともに、引き続き富士通グループとの間でICT分野における連携を推進する。

これにより、高度運転支援・自動運転技術および電子基盤技術の開発を強化し、「つながる車載情報機器・サービスを提供・提案するシステムメーカー」を目指す。

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今後のスケジュール
デンソーと富士通およびトヨタは、今後、具体的な検討を進め、2016年度内を目途に最終的な契約の締結を目指す。

富士通テン会社概要
本社所在地:神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号
代表者:
代表取締役会長 重松 崇
代表取締役社長 山中 明
設立年月:1972年10月25日
資本金:53億円
決算期:毎年3月31日
従業員数:2,931名(連結 : 10,318名)2016年3月末
主な事業内容:
インフォテインメント機器およびオートモーティブエレクトロニクス機器の開発・製造および販売
売上高:2,255億円(連結3,633億円)2016年3月期
以上