アストンマーティン(本社:英・ウォリックシャー州ゲイドン、CEO:アンディ・パーマー)は、半世紀以上の長きに亘って、世界で最も著名なスパイであるジェームズ・ボンドの相棒として、その雄姿を映画館のスクリーン上に披露してきた。
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そんな英国を代表するラグジュアリースポーツカーのアストンマーティンは、最新映画作品『スペクター』の公開を記念し、限定モデル「DB9 GTボンド・エディション」を発表した。
この世界限定150台の特別仕様車は、DB9ファミリーの最新モデルであるDB9 GTをベースに、各種専用トリム、装備、アクセサリーの追加し、半世紀に及ぶスパイ映画のコラボレーションを記念するプレミアムなモデルに仕上げられた。
6.0リッターV12エンジンを搭載する車体は、専用のスペクター・シルバーにペイントされ、フロントとリアには純銀製アストンマーティン・バッジと、上品な“007 Bond Edition”エンブレムが施されている。
もちろんオリジナルのDB9 GTが持つエレガンス性は、リミテッド・エディションにも受け継がれている。
具体的には、10スポークを持つ光沢ブラック・ダイヤモンド旋削20インチ・アロイホイール、ブライトアルミニウム・ボンネットベント、サイドストレーキ&グリル、カーボンファイバー・フロントスプリッター、リア・ディフューザー、グレー・ブレーキ・キャリパーなど。
インテリアにも、ジェームズ・ボンドへのオマージュを施した。シリアルナンバー入りシルプラークには、お馴染みの007ロゴ、2+2リアシート・ディバイダーにはガンバレル(砲身)の刺繍が施され、AMi IIタッチセンサー付きアストンマーティン・インフォテインメント・システムのスタートアップ画面にも、ボンド・エディション専用の工夫が施された。
室内空間はボンド・エディションの独自性が追求され、フルーテッド・レザー、アルカンターラ・ステアリングホイール、サテン・カーボンファイバー・センターコンソール・サラウンドが追加されている。
こうした専用エクステリア/インテリア・エレメントに加えて、DB9 GTボンド・エディションには、ジェームズ・ボンドの世界観にインスピレーションを受けたエレガントなアクセサリーも装備されている。
それは例えば、エンボスレザーによるラゲージ・タグ付きのグローブ・トロッター製21インチ・トロリーケースのなどがある。加えて、このスペシャル・エディションには、オメガ製Seamaster Aqua Terra 150mジェームズ・ボンド・エディション・ウォッチ(専用アストンマーティン・ストラップ付き)も付属する。
気になる動力性能だが、DB9 GTボンド・エディションに搭載されるエンジンは、オールアルミのDOHC 48バルブ、5,935ccのV12ユニット。
これを電子制御シフト・バイ・ワイヤー・コントロール・システムによって制御し、リアにミッドマウントされたタッチトロニックII 6速トランスミッションと組み合わされている。
ピーク出力は、547PS/6,750rpmの最高出力と620Nm/5,500rpmの最大トルクを発生。これらにより、静止状態からわずか4.5秒後には、DB9 GTボンド・エディションを100km/hに到達させ、そのまま加速すると最高速度は295km/hに達する。
足回りは、4輪独立懸架ダブルウィッシュボーン・サスペンションに、3ステージ・アダプティブ・ダンピング・システム(ADS)を備え、「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」(サーキット)の3モードによって、DB9 GTボンド・エディションのダイナミズムを最高レベルまで引き上げる仕様となっている。
DB9 GTボンド・エディションのデビューについて、アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマー氏は、「アストンマーティンとジェームズ・ボンドは、数多くのエンスージアストやアストンマーティン・オーナーの心と強く結びついています。
最新作の『スペクター』では、ジェームズ・ボンドがDB10のハンドルを握ります。必ずやコレクターズアイテムとなるリミテッド・エディションDB9 GTと共に希有なパートナーシップを祝福できることに歓びを感じています。
我々は勿論のこと、特にこのスポーツカーを所有する150名の幸運なオーナーは、年末に公開予定の『スペクター』に特別な感情を抱くのではないでしょうか」と述べた。
新型DB9 GTボンド・エディションは、全世界でオーダーを受け付け、販売価格は165,000ポンドとなる。