テュフラインランド、日本市場での自動車情報セキュリティ審査に意欲


テュフラインランドジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:トビアス・シュヴァインフルター)は8月13日、株式会社ケーヒン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:横田 千年)傘下の株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジーに対して、独・情報セキュリティ規格の適合性審査となる「TISAX審査」を完了した。

 

昨今、自動車業界に限らず多くの産業界では、企業間のビジネスプロセスの相互接続による情報セキュリティのリスク増大が懸念されている。

そうしたなかドイツの自動車業界の情報セキュリティ評価基準は、VDA(ドイツ自動車工業会)の要求事項に基づいており、国際規格ISO/IEC 27001に規定された情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の必須要件も含まれていると云う。

 

そこでテュフラインランドは、このVDA ISA(ドイツ自動車工業会情報セキュリティアセスメント)規格に基づく情報セキュリティ評価を提供する組織として、2017年6月より自動車サプライチェーンのメーカーやサービスプロバイダーがVDA ISAの情報セキュリテイ規格に適合しているかを、TISAX (Trusted Information Security Assessment Exchange)制度に基づき評価してきた。

ちなみにこのTISAX(ティーザックス: Trusted Information Security Assessment Exchange)とは、ドイツ自動車工業会に所属する自動車メーカーとそのサプライヤーが採用する共通の情報セキュリティ評価と評価結果の共有を実現するプラットフォーム制度。

TISAX参加企業は、VDA ISAを共通の評価基準とし、サプライチェーンにおける情報セキュリティに関する管理の実装の程度や成熟度のレベルの評価を行い、その結果をTISAXプラットフォーム上で共有することができる。

これを背景にテュフラインランド ジャパン株式会社を包括する独TÜV Rheinland i-sec GmbHは、日本国内に於いて自動車業界の情報セキュリティ評価企業としてシェア拡大の意欲を見せている。同社では「今後自動車業界において、サプライチェーンにおける情報セキュリティは強化すべき重要な要件の一つであり、今後も同評価について注力してまいります」と述べている。