株式会社TCI(本社:大阪市淀川区、代表:尾﨑 俊行)は5月21日、愛車をあらゆる盗難から守るための全車種対応のセキュリティ装置「ブラックセキュリティ」を2025年8月から発売開始する。
当該製品は、不正なエンジン始動や駐車場・車庫などからの盗難をスマートフォンなどの端末に通知し、遠隔操作でエンジンを始動停止することが可能としている。
また万が一に備え、GPSによる車両位置の特定にも対応。装着は乗用車からトラック、重機まで、車両の年式を問わず幅広い車種に後付けで対応可能。セキュリティの観点から、製品の詳細や仕組みについては一切非公開としている。
開発の背景は、近年、巧妙化する車両盗難の手口により、多くの車両が被害に遭っており、2024年には約2,500台の盗難が発生していることがある。特に高級車や人気車種は狙われやすく、鍵を閉めても安心できない時代が到来している。
クラウド型ドラレコは、「抑止・証拠保全」など、車上荒らしや盗難などの早期発見・対応に貢献できるが、盗難の直接的な抑止には繋がらない。
また、そもそもの盗難の手口やツールは以下に代表されるように、巧妙化している。
・リレーアタック
・CANインベーダー
・コードグラバー
・GAMEBOY(ゲームボーイ)
ハンドルロックや、車庫に施錠を施す、現行の盗難防止セキュリティシステムの導入は一定の効果があるものの、巧妙化する犯罪の手口に対応しきれていないケースが増えている。
そこでTCIは、長年培ってきた自動車関連技術と最新のIoT技術を融合させ、オーナー様が安心して愛車を守ることができるセキュリティ装置の開発に取り組んできた。
そして、「本当に守れるセキュリティは、どこにあるのか?」
その答えを追い求めて、TCIがたどり着いた結論が「詳細は一切公開しない、突破不能のブラックボックス」という発想。
ちなみに令和3年および令和4年の車両盗難の発生件数は、前年比9.6%増加している一方で、検挙率は前年比3.7%減少傾向にある。
このことから、車両盗難の発生件数は増加しているにも関わらず、検挙率は下がっている状況にある。
そうしたなかで「ブラックセキュリティ」は、以下の特長を備え、あらゆる盗難から愛車を守る。
エンジンの始動をスマホ等の端末で制御し、不正な操作を検知した場合には即時通知&始動遠隔停止が可能。更にGPS機能により車両の位置特定も可能。
更に最大の特徴は、製品の詳細仕様を一切公開しないこと。設置方法も動作の仕組みも、基本的に公開しない“ブラックボックス”だからこそ、犯罪者は手を出せないという結論に達したとしている。
その特徴は以下の通り
・遠隔エンジン始動停止機能: 専用のスマートフォンアプリを通じて、車両のエンジンを遠隔で始動停止させることが可能。迅速な対応により被害を最小限に抑える。
・リアルタイム車両位置情報: スマートフォンアプリで、常に車両の現在位置をリアルタイムに確認できる。不審な移動を即座に検知し、早期発見に繋げる。
・幅広い車種に対応: 最新のデジタル制御車両から、アナログ制御の旧年式車両、乗用車はもちろんトラックやバスなど、幅広い車種に後付けで設置可能。
・簡単操作と安全設計: シンプルで直感的なスマートフォンアプリにより、誰でも簡単に操作できる。また、車両に悪影響を与えない安全設計となっている。
同社では、「ブラックセキュリティ」は、“絶対に盗ませない”というTCIの覚悟と、開発者の実体験から生まれた防犯の最終手段です。
見えないからこそ、守れる安心。盗難の一歩先を行く、新時代のセキュリティ。誰もが被害者になり得る時代だからこそ、愛車と暮らしを守るための投資として、今こそ導入すべき時です」と結んでいる。
製品概要
製品名: ブラックセキュリティ
販売開始日: 2025年8月1日
価格: オープン価格(※詳細はお問い合わせください)
対応車種: 全車種(年式問わず)
主な機能: 遠隔エンジン始動停止、GPS追跡、不正エンジン始動検知
専用アプリ: iOS、Android対応
今後の展開
TCIは、「ブラックセキュリティ」の販売を通じて、車両盗難による被害を一件でも多く減らすことを目指す。今後は、更なる機能拡充や、保険会社との連携なども視野に入れ、より安心安全なカーライフの実現に貢献していくという。
現在、国内外で車両盗難の手口が巧妙化・高度化する中、TCIは「ブラックセキュリティ」により、オーナーの大切な車両を守る最後の砦となる製品を提供していくとしている。