うさぎ企画の焼津市・交流型モビリティ実験に2684人が参加

「つなモビ」第3弾・利用者満足度も98.8%と高評価

モビリティや人材マッチングによる地域活性化事業に取り組む合同会社うさぎ企画(本社:静岡県駿東郡、代表社員:森田創)は5月21日、静岡県焼津市で交流型モビリティ実験「つなモビ」第3弾の実施成果を発表した。

今回の実証実験では、2024年10月12日(土)~12月15日(日)の65日間、焼津駅南口4キロ圏内でグリーンスローモビリティ(2台/日)を走行させた。

より具体的には、直売所・商店・観光施設・交流施設などに設置した45カ所の停留所に市内外の利用客を送迎し、地元客の移動促進や、市外客と地元との交流による経済効果やイノベーション効果の創出を図った。

利用者は1日乗り放題券700円、もしくは1回利用券300円を購入し、焼津市LINE上の専用アプリまたは車内運転手経由で購入して利用した。

チラシデザイン

その結果、65日間で総ライド数2,684人(1日平均41.3ライド)を得て、第1弾の実験結果(2023年1月16日~2月28日実施)の1日平均16.7ライド、第2弾の実験結果(2024年1月6日~3月24日実施)の1日平均19.7ライドから大きく利用実績を伸ばした。

利用者の内訳は、市内1,103人(約40%)、市外1,581人(約60%)。市外利用客1人あたり平均4,713円の消費効果も確認した。

焼津市ラインからの予約方法

利用者のアンケート結果では、98.8%が「大変満足」もしくは「やや満足」と回答し、運転手や地元との交流を楽しんだというコメントが数多く見られたという。

利用者の3割がマイカーから「つなモビ」に乗り換えて市内を周遊し、駅遠で実施した大型イベント会場に臨時停留所を設置した日は、1日100ライドもの利用を記録するなど、焼津市が推進するウォーカブルな街づくりへの効果も確認できた。

また実証実験を通じて、市内事業者間では7件の新たなビジネス連携も生まれ、新しく試みた「ふるさと納税」との連携では、20人以上の乗客の納税が確認された。

うさぎ企画では、今回の結果を踏まえ、事業の実装を目指して焼津市と検討を続けていくと話している。

運行マップ

「つなモビ」第3弾の概要
実施場所:静岡県焼津市(焼津駅南口の4キロ圏内)
実施期間:2024年10月12日(土)~12月15日(日)・全65日間
運行時間:10:00~17:00
実験主体:合同会社うさぎ企画(経済産業省「地域新MaaS創出推進事業」の委託事業)
協力:焼津市
後援団体:焼津市観光協会、焼津商工会議所、しずおか焼津信用金庫
運行委託:株式会社アンビ・ア タクシー事業部
45カ所の停留所:
焼津市ラインからの予約方法

以下参考
「つなモビ」第2弾の概要
場所:静岡県焼津市 (主に駅前商店街~旧港・新港エリア)
期間:2024年1月6日~3月24日・全79日間
※2024年1月6日(土)~1月26日(金)の21日間:焼津市の事業として実施
※2024年1月27日(土)~3月24日(日)の58日間:経済産業省の事業として実施
主催:合同会社うさぎ企画
成果:利用者数580人(1日平均利用者数 約7.3名/1日平均19.7ライド)

 

「つなモビ」第1弾の概要
場所: 静岡県焼津市 (主に駅前商店街~旧港・新港エリア)
期間: 2023年1月16日~2月28日(モビリティサービスの利用可能日は、31日間)
主催: 合同会社うさぎ企画、株式会社LANDMARK
予約システム: ビジネスマッチングアプリ「FLAG」を活用
成果: 登録数272、有料乗車数173 (総ライド数 520/1日平均16.8ライド)、総施設来訪数601