スズキ、軽のジムニーと小型車ジムニーシエラを発売


20年振りの全面改良で軽四輪駆動車ジムニー 、小型四輪駆動車ジムニーシエラを初公開へ

スズキ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏)は、本格的な四輪駆動車の機能と走破性を高めた軽四輪駆動車 新型「ジムニー」及び、新開発1.5Lエンジンを搭載した小型四輪駆動車 新型「ジムニーシエラ」を20年ぶりに全面改良して7月5日より発売する。

「ジムニー」は、1970年に軽自動車で唯一の四輪駆動車(当時)として発売して以来、悪路走破性とコンパクトな車体による取り回しの良さにより、様々な作業現場や山間部、積雪地の重要な交通手段として活躍してきた。

同時に、本格的な四輪駆動の性能と親しみやすさからレジャーを目的とした需要も開拓し、国内で独自のファンを獲得。このジャンルでコンパクト4WDの市場を築き上げたクルマであると云えるだろう。

一方「ジムニーシエラ」は、1977年に発売された0.8Lの「ジムニー8」を原点とする小型車。

軽自動車のジムニーをベースに小型車用エンジンを搭載し、海外市場に於いても小型で本格的な四輪駆動車として活躍。ユニークな存在として独自のファンと顧客を掴んできた。

結果これら「ジムニー」シリーズは、全世界194の国・地域で、日々の生活からレジャー用途まで幅広く活躍し、世界累計285万台を販売したスズキを代表する車種となった。もちろん日本国内に於いても唯一無二のコンパクト4WDである。

そんな新型「ジムニー」、新型「ジムニーシエラ」は、半世紀に及ぶジムニーならではのこだわりと技術を継承しつつ、ジムニーに求められる本格的な四輪駆動車としての性能をさらに進化させている。

伝統の「新開発ラダーフレーム」に、「FRレイアウト」、「副変速機付パートタイム4WD」、「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」というジムニー伝統の車体構成はしっかり継承した。

さらに「ブレーキLSDトラクションコントロール」を全車に標準装備し高い走破性能を実現。パワーユニットは新型「ジムニー」専用にチューニングした「R06A型ターボエンジン」、新型「ジムニーシエラ」には1.5Lの新開発「K15B型エンジン」を搭載している。

内外装デザインは機能を追求した独自のものとし、取り回ししやすいボディーサイズ。見切りの良さ、荷室空間の広さや使いやすさを進化させ、様々なニーズに応える使い勝手を目指している。

また、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載して今時の安全装備を充実。経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「セーフティ・サポートカー」の「サポカーSワイド」にも該当している。

スズキでは、この新型「ジムニー」、新型「ジムニーシエラ」は、全面改良にあわせて、初めて湖西工場(静岡県湖西市)で生産し世界に供給する構えだ。

国内販売目標台数(年間)「ジムニー」15,000台。「ジムニーシエラ」1,200台(輸出を除く)。

メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
ジムニー(軽四輪駆動車)1,458,000〜1,841,400円
ジムニーシエラ(小型四輪駆動車)1,760,400〜2,019,600円
* 価格には、リサイクル料金、保険料、税金(除く消費税)、届出・登録等に伴う費用は含まれない。

新型「ジムニー」、新型「ジムニーシエラ」の主な特長
1.伝統の基本構造を継承し、さらに進化した本格4WD性能。梯子型に組んだ頑強なラダーフレーム構造を継承。新設計のラダーフレームは、X(エックス)メンバーと前後にクロスメンバーを加えたことで、ねじり剛性を約1.5倍(先代モデル比)向上させた。車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムを新設計。乗り心地を改善し、優れた操縦安定性を実現した。

2.伝統のFRレイアウトと機械式副変速機付きパートタイム4WD
エンジンを縦置きに配したFRレイアウトを採用。エンジンをフロントタイヤより後方に配置し、厳しい悪路走行に有効な対障害角度を確保した。悪路走破性に優れる機械式副変速機付きパートタイム4WDを採用。路面状況に合わせて2WDと4WDを任意に切替えて走行できる。

3.4WDは4H(高速)、4L(低速)のモードに切替えが可能。4Lは、通常の約2倍の駆動力を発揮し、急な登坂路や悪路の走破性を高める。ジムニー伝統の3リンクリジッドアクスル式サスペンションを採用。一般的な乗用車の独立懸架式サスペンションに比べ、凹凸路で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保。
さらに堅牢な構造により過酷な使用環境にも耐える信頼性を実現している。

4.新型ジムニーには、専用チューニングのR06A型ターボエンジンを採用。新型ジムニーシエラには、軽量・コンパクトで燃費に優れ、出力・トルクともに向上した1.5Lの新開発K15B型エンジンを採用。動力性能を進化させるとともに、被水や雪、飛び石などへの対策を施し、信頼性を向上させた。

5.デザインコンセプトは、専門家が愛用する「プロの道具」をデザインコンセプトに、機能に徹した飾らない潔さを追求。エクスエリアは、車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディーに、面の剛性を高める造形、降雪時に雪がたまりにくい凹凸が少ないボディー形状、走破性・積載性を高める細部の工夫など、機能に徹したこだわりの造形とした。

6.車体色は大自然の中で目的を持って行動し、用途やシーンによって的確に使い分ける「プロの道具」に相応しい、機能を持たせた車体色を新設定。吹雪や濃霧など、悪天候の中でも目立つ性能を追求した「キネティックイエロー」。深い森の中で隠れる性能を追求した「ジャングルグリーン」の2つの新色を設定した。

【新型ジムニー】
モノトーン9色、2トーンルーフ4パターンの全13パターンを設定した。(2トーンはXCに設定)
2トーンルーフには、ブラック2トーンルーフ(3パターン)と、ボンネットとAピラー、ルーフをブラックにしたブラックトップ2トーン(1パターン:受注生産)を設定。

【新型ジムニーシエラ】
モノトーン9色、ブラック2トーンルーフ(3パターン)の全12パターンを設定した。(2トーンはJCに設定)