ショーワ、EICMA2015で公道用サスペンションキットを初公開


モータースポーツで磨き上げた路面追従性と、量産パーツ並みの耐久性を両立

株式会社ショーワ(本社:埼玉県行田市、社長:杉山伸幸)は、世界最大のモーターサイクルショー『EICMA2015(ミラノショー)』に於いて、来年度より一般ユーザー向けへリリース予定のオプションパーツ第一弾となる、公道用最高峰のサスペンションキットを初公開した。

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同社の二輪車用部品部門は、世界最高峰のモータースポーツ(MotoGP/スーパーバイク世界選手権(以下 WSBK)/ダカールラリー)にて培ったノウハウをフィードバックしたフロントフォーク並びにリヤサスペンションを開発・生産し、世界の主要二輪メーカーへ供給している。

同社がEICMA2015に於いて出展した製品には、MotoGPやWSBKで磨き上げた独自技術「Balance Free Front Fork」と「Balance Free Rear Cushion lite (BFRC® lite)」が取り入れられており、これらを実際に搭載したカワサキ『Ninja ZX-10R』は、2015WSBK優勝マシンとなっている。

来年度、この「Balance Free Front Fork」、「BFRC® lite」を採用したサスペンションキットを一般ユーザーへ発売していく。

公道用として最高峰の性能を持ち、さらには量産車に求められる耐久性をも兼ね備える本製品は、既に2016年春以降の各社スポーツバイクへオプションパーツとして装着可能になっている他、カワサキ『Ninja ZX-10R ABS』(2016 年モデル)、スズキ『GSX-R1000』(2017 年モデル)へも搭載されている。

オプションパーツとしての販売ルートは、欧州に於いてはイギリス・K-Tech 社、日本ではSPK株式会社を代理店として展開していく。

<製品コンセプト>
Progress(進化)/Performance(性能)/Pleasure(楽しさ)をコンセプトに、ショーワ製品の性能コンセプト「究極の気持ち良さと楽しさ」を提供する。

<製品技術について>
「Balance Free Front Fork」、「BFRC® lite」は、モータースポーツ(MotoGP、WBSK)で培った技術・製品をダイレクトに展開する目的で、2014年のミラノショーで公開した製品となる。

量産モデルへの搭載、オプションパーツとしての発売に際し、ワークスサスペンション同様の最高峰の性能を実現すると同時に、量産レベルに求められる耐久性も兼ね備えている。

その特徴は、既存ダンパーの弱点である圧力バランスの変動が発生しない油圧回路を採用し、押し側と引き側の減衰力発生機構をシリンダー外側に集約したことで、スムーズかつ最適なオイルフローが可能となり、減衰力応答性の向上による優れたトラクションと吸収性を実現した。

動き初めの制御性により、低速時の乗り心地と高速時の安定性、という相反する特性を、これまでより高い次元で両立できるようになったと云う。

「Balance Free Front Fork」特徴:
・SHOWA 独自技術の“直列ピストンユニット バランスフリー構造”を採用。
・従来品に対しダンパー応答性向上。
・独自の新コーティング技術で作動性向上。特徴的なエメラルドカラーを採用。

「BFRC® lite」特徴:
・既存モデル比200g 以上の軽量化。
・スーパースポーツからクルーザーに至るまで、性能を発揮。

<製品展開について>
・2016 年春以降モデルのスポーツバイクのオプションパーツ第一弾として一般ユーザーへ発売開始。
・カワサキ『Ninja ZX-10R ABS』(2016 年モデル)、スズキ『GSX-R1000』(2017 年モデル)に搭載。
・販売代理店:欧州/イギリス・K-Tech 社、日本/SPK 株式会社

その他ブース展示マシン・製品情報
・「Balance Free Front Fork」、「Balance Free Rear Cushion lite (BFRC® lite)」搭載 カワサキ『NinjaZX-10R』(2015WSBK 優勝)
・「BFF-Air」搭載 チーム無限『神電 四』(マン島TT レース電動バイククラス「TT zero」優勝)
・欧州初公開 電子制御ダンパー