プジョー、New PEUGEOT i-Cockpit(アイ・コクピット)を公表


新たに進化したアイ・コックピットに、より多彩な機能を盛り込む

グループPSA(本社:フランス・パリ、CEO:カルロス・タバレス)傘下のプジョーブランドは、今日、早くも未来の姿に到達しつつある自動車運転の未来像を自らが指し示すため「New PEUGEOT i-Cockpit®」を公表した。

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この新たなドライビング空間は、これまでの運転感覚の常識を超えて、もっと直感的で、よりに自然なドライビングエクスペリエンスを目指したコックピットデザインであると云う。

それは歴代208、2008、308に搭載した「初代PEUGEOT i-Cockpit®」の220万人ユーザーのドライビングデータを基に研究を重ねたもので、最新の人間工学に基づいたヘッドアップインストルメントパネルを筆頭に、これまでの自動車工学では、考えられてこなかったテクノロジーが注ぎ込まれた。

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プジョーは予てより、ドライビングエクスペリエンスについては、ステアリングから直に伝わる路面情報や、リアルな操舵感など、ロードホールディング性能に於いて、ドライバーの感覚を最も重視してきた。

そうした拘りから生み出された結果が、歴代のPEUGEOT i-Cockpit®レイアウトに結実していると語っている。

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今回、そのコンセプトを新たにしたドライビングエクスペリエンスの内容は、以下のようなものになる。

  • ステアリングをこれまで以上にコンパクト化し、ドライバーの視界や足下スペースを大きく開放できるよう、デザインを進化させている。
  • 上記の目的は、ドライバーに対して、より俊敏な操舵感覚を提供することにある。加えて、これまで以上の直感的な感覚を与えていくことも目指している。
  • ステアリングを握ると、腕を広げずに快適な操作が可能なポジショニングを探し求めた。具体的には、リラックスしたドライビングポジションのままで、瞬時にステアリングを操作することができる空間デザインを取り入れている。
  • ヘッドアップインストルメントパネルは、近未来的なグラフィックを持つ12.3インチの高画像デジタルスクリーンとなった。
  • このスクリーンのインターフェイスは、ドライバーが自由にカスタマイズすることができ、かつドライバーが運転時に必要とするすべての情報を視界に映し出すことを可能とした。
  • スクリーンのそれぞれの設定機能では、アニメーションによる変化が強調され、見る楽しさ、操作する愉しさも付与することが実現できている。
  • ドライバーの限られた視野角・視線移動の範囲を意識しつつ、大型スクリーン化したことで、運転時の視線移動による披露を軽減し、常に走行に集中できる環境を再構築した。
  • 人間工学に基づいたドライビングポジションは、疲労を少なくし、ドライバーの快適性を向上させている。
  • 大型8インチのタッチスクリーンを、インストルメントパネルの中央へ「タブレットデバイス」のように配置し、これを介して、ラジオやエアコンなどあらゆる操作を直感的に行えるようにした。
  • ドライバーは車両の情報を、走行環境の変化に合わせて的確に捉え、あらゆる指示や操作を無理なく処理することができる。また双方向の通信テクノロジーを導入することにより、利用時の安全性と実用性を大きく高めた。
  • 併せてサテンクロームでデザインされたセンターコンソールを筆頭に、すべての造形物に対して上質な表面素材と、優れた構造設計を採り入れた。また操作ボタン是非を吟味・整理したことで 、PEUGEOT i-Cockpit®の特長が際立ち、操作を行うにあたっての俊敏性と集中力を高めることにも成功している。

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同社では、これらの施策の実現により、効率的かつ近代的で、技術的にも優れたインストルメントパネルが誕生したとしている。

もちろん、New PEUGEOT i-Cockpit® のコンセプトは、現在、ICTマーケットで採用・活用されているあらゆる先進技術とも適合する。

例えば3Dナビゲーション、音声認識による接続やリアルタイム渋滞情報、ナビゲーションの指示を直接ヘッドアップディスプレイに表示することも可能とした。

ハンズフリーで音声による操作、メッセージの自動読み上げおよび送信、ドライバーサポートに関する様々な情報。ミラースクリーン機能と Apple CarPlayTM、Mirrorlink®と Android Auto との連携なども備えている。

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PEUGEOT i-Cockpitが支えた販売面における成功

過去4年間、PEUGEOT i-Cockpitは同ブランドの以下主要3モデルに投入され、いずれもヨーロッパの各セグメントにおけるトップ3モデルとなっている。

  • 昨年、マイナーチェンジをした208
  • 2016年ジュネーブモーターショーで新しいデザインを発表した2008
  • プジョーブランドのベストセラーである308

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PEUGEOT i-Cockpit®は、2012 年の初登場以来、220万人を超える顧客に受け入れられてきた。

特にヨーロッパや中国における顧客調査では、「プジョーのエンジニアとデザイナーはドライバーシート前方に、いわば彫刻のようなデザインを描き出した」とされ、PEUGEOT i-Cockpit®を装備したモデルのドライビングはとても刺激的である、との評価を得ている。

なお新たなNew PEUGEOT i-Cockpit® には、「ブースト」と「リラックス」のふたつの操作モードを装備している。「ブースト」はダイナミックに、「リラックス」は落ち着いたドライビングエクスペリエンスを提供する。

どちらもさらにドライバーの好みに自由にカスタマイズすることができる。車内で得られる体験を魅力的で忘れられないものに出来るとしている。

New PEUGEOT i-Cockpit® は、すべての分野に於いて、他社に先駆け一歩先を進んでおり、高品質のデザインと最新の技術を投入した。それは、プジョーが提案する新たなドライビングの空間を具現化したものであり、同社の新しいクルマ造りの根幹を提案するものであると云う。