パナソニック、中国・大連に車載用リチウムイオン電池新工場を開所。グローバル生産体制の構築へ


パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏、以下、「パナソニック」)と、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:伊藤好生)は、中国大連市に建設を進めていた車載用リチウムイオン電池の新工場が竣工・開所式を実施した。

同工場は、中国における当社初の車載電池セルの生産拠点となる。両社は、日本・アメリカ・中国での生産体制を構築することで、車載電池のグローバル競争力を一層強化していく構えだ。

自動車市場では、環境意識の高まりを背景に、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド車、電気自動車など環境対応車の市場が年々拡大している。

そうしたなか同社は、グローバルで複数の自動車メーカーに車載用リチウムイオン電池の供給実績があり、車載電池市場をリードしてきた。

また、高性能な車載用リチウムイオン電池の需要のさらなる高まりを受け、国内生産拠点での増産に加えて、2017年からはアメリカでの車載電池セル生産も開始している。

今回竣工した工場は、2016年2月に大連遼無二電器有限会社と設立した車載電池製造の合弁会社の新工場となる。

パナソニックは、創業100周年にあたる2018年度にインフォテインメントシステムやデバイスを含む車載事業全体で2兆円の売上を目指しており、今回の新工場を、中国における中核の製造拠点として成長させると共に、さらなる車載電池事業の強化を図っていくとしている。

【新工場概要】
敷地面積: 約170,000m²
建屋面積: 約80,000m²
生産品目: 環境対応車向けの角形リチウムイオン電池
生産開始: 2017年度

【合弁会社概要】(2017年4月時点)
会社名: パナソニック オートモーティブエナジー大連有限会社
所在地: 中国 遼寧省大連保税区海明路177号
設立時期: 2016年2月
資本金: 2億7,300万元
代表者: 董事長 劉 国臣、総経理 山西 伸和
事業内容: 環境対応車向け電池の設計・製造・販売、サービス等
従業員数:約500人(2017年度予定)