パシフィックビジネスコンサルティング、独インカディア社と自動車販社向けシステムの日本展開を開始


Microsoft Azureを活用し、Microsoft Dynamics NAVのクラウドサービスとして提供へ

株式会社パシフィックビジネスコンサルティング(本社:東京都品川区、代表取締役社長:小林 敏樹、以下PBC)は5月22日、自動車販売店向けのディーラーマネジメントシステム(DMS)を提供している独・インカディア社(incadea GmbH、本社:独ミュンヘン、CEO:Patrick Katenkamp)と協業。
日本国内所在の自動車販社に向けて、『incadea.dms(インカディア・ディーエムエス)』の提供を開始すると発表した。

パシフィックビジネスコンサルティングことPBCは、この『incadea.dms』を日本語化にローカライズした上で、マイクロソフトが提供するERP(統合基幹業務パッケージ)「Microsoft Dynamics NAV」(財務管理・販売管理・仕入管理・倉庫管理・生産管理・サービス管理・リソース管理の統合ソフトウエア)のアドオンソリューションとして提供する。

また併せてPBCでは、日本固有の商習慣に合わせ、国内事情に則した独自機能も順次追加していく構えだ。

なおソリューションの提供開始時期は、来る2017年10月を予定しており、同ソリューションは「Microsoft Azure」を活用したクラウドサービスとして利用することが可能となっている。

ちなみに一般的なディーラーマネジメントシステムことDMSというものは、そもそも見込顧客の管理から商談履歴・下取り車の査定に始まり、自動車の販売・納車前点検を経てアフターサービスに至るまで、カーディーラーに求められる業務記録を一元的に管理するシステムである。

一方で、今回PBCが国内事業者向けにローカライズして提供する『incadea.dms』の場合、マイクロソフト社のERP製品Dynamics NAVをベースに組み立てられていることから、財務・会計といった「守りの機能を司るERP」と、顧客管理・在庫管理・リソース管理・マーケティング施策の実施といった「攻めの機能を司る」守攻の両面が、リアルタイムで連携でき、この部分が大きなアドバンテージになると云う。

加えてOffice365や、Power BI、Microsoft Azureなどとの連携も可能で、これらマイクロソフト製品と紐付く強みを活かしたシームレースかつ、スムーズなオペレーション環境も得られるとしている。

そもそも独・インカディア社が開発した『incadea.dms』は、IoT先進国であるドイツで開発された後、ヨーロッパ地域で利用環境が順次拡大。

最近ではアジア市場に於いても利用導入が進んでいることから、日本国内企業にとっても、海外への拡張展開を必要としている事業体の場合は、導入で事業効率化がより大きく加速化されるケースもあるだろう。

今取り組みにあたり、PBC取締役・戦略推進室 室長の𠮷島良平氏は、「『incadea.dms』ならではの優位性と、グローバルに於ける着実な実績に着目し、当社とンカディア社は今協業に至りました。

今後は、同種の旧ソリューションをご利用頂いている事業社様をターゲットに、代替需要を掘り起こしていくだけでなく、マイクロソフト製品と紐付く『incadea.dms』の扱い易さを背景に、お客様事業の効率化をお手伝いしていくことにより、日本国内の販社様に対して、さらなる大きな貢献を果たしていきたいと考えております」と語った。

一方、インカディア社のアジア・太平洋地域マネージング・ディレクターのリチャード・ハワード氏は、「『incadea.dms』は、自動車ディーラーの事業効率化を高めるため、当社が独自で開発した自動車販売会社向けビジネスの支援システムです。

それは単なるデータや環境の管理だけではありません。自動車の購入意思を持つ消費ユーザーに対して、例えば『価格交渉』や『アフターセールス』といった場面で、ターゲットユーザーの販社に対する期待値を拾い上げ、顧客満足度を押し上げる機能も搭載しています。

つまり『incadea.dms』は販社にとって、消費ユーザーの生涯顧客価値の可視化を実現し、それを利益に置き換えていくことを目指して開発されたのです。

今日より当社は、Dynamics NAV導入等での活躍から、日本の自動車販社から厚い信頼を得ているPBCをパートナーに、お客様企業のビジネス環境を強力にサポートし、引いては、さらなるご要望も伺いつつ、アジア市場全体に於ける製品展開をさらに強化に推し進めていきます」と述べていた。

最後に、3者協業の残りの一角を占める、日本マイクロソフト・パートナービジネス推進統括本部 クラウドプラクティス開発推進本部・本部長、田中啓之氏は、「PBCとインカディア社の協業開始を心よりお祝い申し上げます。

当社にとってPBCは、アジア地域における最も経験豊富なトップベンダーの1社であり、当社はインカディア社との記念すべき新たな展開を、これまで以上に強力にサポート致してまいります」とコメントした。

なおMicrosoft Corporation Microsoft Dynamics NAV担当テクニカルエバンジェリストのフレディ・クリスティアンセン氏は、「PBCとマイクロソフトの開発チームは、長年にわたり手を携え、共に歩んできました。

そうしたなか、今回そんなPBCが、我々のもうひとつの信頼すべきパートナーのインカディア社との協業を開始されることは心より嬉しく思います。

もとより我々のMicrosoft Dynamics NAVは拡張性が高く、またソースコードの管理が容易なグローバル対応ERPですが、インカディア社の『incadea.dms』は、その我々のMicrosoft Dynamics NAVと連携可能な革新的機能が数多く組込まれています。

PBCは、そんな『Incadea.dms』を日本市場へ展開すると同時に、この取り組みによりPBC自身のビジネスをさらに拡大させていくことでしょう」と結んでいた。

製品参考価格:3ユーザー:月額3万円~※導入費用は含まない。
販売開始日:2017年10月予定。
販売方法:直販のみ。

<インカディア社について>
インカディア社は、米国に本社を置くCox Automotiveの子会社として2000年に設立。以来Dynamics NAVをベースに、自動車業界に特化したソリューションを提供してきた。

現在では、90ヵ国、4,000社、95,000ユーザーを配し、自動車小売業および卸売市場でグローバルビジネスを展開している。

そんなインカディア社のDMS、およびビジネスインテリジェンス(BI)、顧客・車両管理ソリューションは、最新のMicrosoft Dynamicsのテクノロジーをベースに開発されたもので、同ソリューションは、国際的な自動車企業やOEM、ディーラーに利用されている。

そのネットワークはドイツ本社を中心に、オーストリア、中国、デンマーク、ギリシャ、インド、イタリア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、ロシア、韓国、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、UAEに拠点を持ち、さらに世界各国のチャネルパートナーとのネットワークを活かして、BMW、TOYOTA、Volkswagen、Peugeot/Citroën、Ford、Scania、General Motors、メルセデスベンツへ同ソリューションを提供している。
http://www.incadea.com/ 

<Cox Automotiveについて>
Cox Automotive Inc.は、米国アトランタに本社を置き、売上高180億USドルを誇るCox Enterprises Inc.の子会社で、自動車業界向けのエコシステムを通じて、世界中の消費者、ディーラー、メーカーに対して変革をもたらしてきた。

Cox Automotiveファミリーには、Autotrader®を含む、Dealer.com®、Dealerrack®、incadea、Kelley BlueBook®、Manheim®、NextGearCapital®、vAuto®、Xtime®などが挙げられ、200拠点に33,000人の社員を持ち、さらには40,000を超えるディーラーを提携するなど、米国では最も高い認知度とブランド力を持っている。
http://www.coxautoinc.com 

<Dynamics NAVについて>
Dynamics NAVは1984年の製品発売以来、中堅・中小企業向けERPソリューションとしてその地位をグローバル市場にて確立してきた。

シンプルなデザインでありながらも高い機能性を備えていることから、スピーディなスモールスタートが可能で、必要に応じて稼動後に拡張できることが特長のひとつだ。

現時点で165の国や地域で販売、約3,500社のパートナー企業が提供しており、導入実績は全世界で12万社以上に上っている。

<パシフィックビジネスコンサルティングについて>
パシフィックビジネスコンサルティング(PBC)は、1993年に設立、近年はMicrosoft AzureやOffice 365、Microsoft Dynamics製品をトータルで提案しており、Microsoft Dynamicsについては現在国内外で300サイトほどの導入実績と、100名超の導入体制を有している。

なお2001年度よりMicrosoft Dynamics NAVの導入及びコンサルティングを開始した日本で最も古いDynamicsソリューションベンダーでもある。

現在も数多くの導入プロジェクトを手掛けるとともに、同製品の日本版・中国版・香港・タイ・ベトナム版及び各種業種別ソリューション(製造・小売・貿易・保守メンテナンス業向け)を市場に提供してきた。

例えば、Microsoft Dynamics AX(旧称Axapta)については、2004年に独自に日本語化を実施し、他社に先駆け日本国内への導入を実行。昨今エンタープライズ企業の導入を手掛ける機会が増えており、2010年以来、5年連続でMicrosoft Dynamicsのグローバルアワードを獲得している。

また、「PIPOL」「AXPact」というMicrosoft Dynamics AX/NAV/CRMを取り扱う世界最大規模のグローバルネットワークの日本代表としても活動しており、国内の導入はもとより、バイリンガルコンサルタントによる日系企業のグローバル展開、および外資系企業のアジアパシフィック領域への導入プロジェクト支援を強みとしている。
http://www.pbc.co.jp/