日通、自社仕立ての専用貨物列車輸送を実証運行


中国・西安からドイツ・デュイスブルグ向けブロックトレインの試験運行

日本通運株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:齋藤充)は12月20日、西安市の西安国際港務区で自社で1列車を編成する西安駅発ドイツ・デュイスブルグ駅向けブロックトレインの試験運行を実施した。

写真向かって左は出発式典の様子。また右は西安駅の専用列車。
写真向かって左は出発式典の様子。また右は西安駅の専用列車。

このブロックトレインの試験運行は、同社が経済産業省より委託を受けている平成30年度「質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(チャイナ・ランド・ブリッジの利活用推進に向けたハード・ソフト面の改善のための調査)」に基づく取り組みの一環として行われたもの。

試験運行の内容としては、西安駅からドイツ・デュイスブルグ駅までを貨物専用列車1編成で41本のコンテナを連ね、16~17日間で輸送を実施した。

式典で同社の杉山龍雄常務執行役員は、「製造業における調達から生産は多様性が加速しており、様々な場所で材料が調達、モノが生産および消費されております。物流において定時性、コスト、利便性が求められる中、鉄道の持つ大量・定時輸送は重要です。」と語った。

なお日本通運は、2019年3月を目途にブロックトレインの定期運行を目指していく構えだ。