日産自動車と三菱自動車工業、豪州地域の部品とアクセサリーの倉庫・物流業務で協力体制へ


日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川廣人)と三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、社長:益子修)の豪州現地販売会社である豪州日産自動車(豪州日産)とミツビシ・モーターズ・オーストラリアは6月5日、豪州に於いて共同で部品およびアクセサリーの倉庫・物流業務を行っていくと発表した。

今回の発表は、昨年10月に日産が三菱自動車とグローバルなアライアンス関係を確立したことに基づくもの。

豪州における新たな協力関係は、まず同国内での各社ブランドの部品およびアクセサリーの倉庫および物流業務の共有からスタートさせると云う。

具体的には、メルボルン郊外のトゥルーガニーナにある新しい倉庫を拠点に、両社は、スケールメリットにより様々な利益を享受することになる。

豪州日産社長兼CEOのリチャード エメリー氏は、「日産と三菱自は新たな協力関係において新たな一歩を踏み出します。

今回の共同プロジェクトでは、ここ豪州において、部品の保管、流通、物流業務を共同で行うことで、多くの重要なシナジーの創出を可能にします。

これは、両社のお客さまおよびディーラーにメリットをもたらす重要な投資です」と述べた。

一方、ミツビシ・モーターズ・オーストラリアCEOの押切武津洋氏は、「これが両社のアライアンスにおける世界初となるプロジェクトの1つです。

私たちは今回、豪州でのアライアンスパートナーである豪州日産との協力を通じて高い効率を達成し、両社それぞれのお客さまに、より良いサービスを提供できることをうれしく思っています」とコメントしている。

新しいナショナル・パーツ・ディストリビューション・センターは、豪州で最大級の規模を誇る自動車関連物流施設となる予定で、両社は本年末までの完成を目指している。

その敷地面積は3万6,000平方メートル以上。自動車部品及びアクセサリーの迅速で効率的な輸送のために業界トップの技術およびプロセスが採用される見込み。

また同施設は、日産および三菱自の豪州国内販売ネットワークにとって主要な倉庫となると同時に、ルノー・日産アライアンスのブランドであるルノーおよびインフィニティにも対応していく。

施設は、グリーン・ビルディング・カウンシルが認定する持続可能な建築設計において最高レベルであるグリーンスター6つ星の要件を満たすよう設計されると共に、豪州で初めてエネルギー効率性で6つ星となった部品流通センターの1つとなる。

運用に於いてナショナル・パーツ・ディストリビューション・センターのあるトゥルーガニーナは、メルボルンの西に位置し、近隣の輸送インフラを活用することができる。

この地域は、メルボルン空港やメルボルン港へのアクセスも良く、近隣の道路網に接続するウェスタン・リング・ロード等数多くの幹線道路も整備されていることから、当地では人気の高い物流のハブとして広く知られている場所でもある。