メルセデス・ベンツ日本、PHVモデル「C 350 e AVANTGARDE」発表


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メルセデス・ベンツ日本株式会社(本社:東京都港区、社長:上野金太郎)は12月4日、メルセデス・ベンツ「Cクラス」のラインアップに「C 350 e AVANTGARDE」「C 350 e AVANTGARDE STATIONWAGON」を追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて注文受付を開始した。

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いずれも発売は2016年1月を予定している。Cクラスは1982年に「190クラス」として登場以来、動力性能や快適性、安全性などで同セグメントの指標とされ、世界で累計1,000万台以上販売されてきた。

現行のCクラスは、「アジリティ&インテリジェンス」のコンセプトに基づき、素材選びから設計、製造工程に至るまで、ベンチマーク車として相応しい内容を目指して、昨年7月フルモデルチェンジを実施。

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同車は、「2014-2015日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー」(主催:特定非営利 活動法人日本自動車殿堂)を筆頭に、「2015年次RJCカーオブザイヤー:インポート」(主催:NPO法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議)に加えて、Cクラスセダンとして「2014-2015インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」(主催:日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)と、輸入車オブザイヤーの三冠。並びに「2015ワールドカーオブザイヤー」を獲得している。

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これまでCクラスのラインアップは、1.6リッター直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載する「C 180」、「C 180 AVANTGARDE」、2.0リッター直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載する「C 200 AVANTGARDE」、「C 250 Sports」、2.2リッター直列4気筒BlueTECクリーンディーゼルエンジンを搭載する「C 220 d AVANTGARDE」、Mercedes-AMG開発による3.0リッターV6直噴ツインターボエンジン搭載の「C 450 AMG 4MATIC」、AMG 4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン搭載の「Mercedes-AMG C 63」に至る直4、V6、V8のガソリンエンジンとクリーンディーゼルの構成であった。

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今回は、そこにプラグインハイブリッドモデルの「C 350 e AVANTGARDE」がラインアップに加わった。

パワートレイン
C 350 e AVANTGARDE のパワートレインには、「C 250 Sports」に搭載される最高出力211PS(155kW)、最大トルク350Nmの2.0リッター直列4気筒BlueDIRECTエンジンに、最高出力82PS(60kW)、最大トルク340Nmを発生し、かつブースト機能も併せ持つ電気モーターを組み合わせた。

システム全体の総出力で279PS(205kW)/600Nmを発生し、ガソリンエンジンと高出力電気モーターを状況に応じて使い分けるプラグインハイブリッドモデルである。

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具体的には、市街地から高速道路まで幅広く電気モーターのみで走行が可能(最高速度:130km/h)。航続距離は最大約30km(セダン:28.6km/ステーションワゴン:28.8km)だ。

なお、走行中にも回生ブレーキなどによりバッテリーの充電を行うため、充電設備が無い場合でも、電気モーターのみでの走行が可能としている。

走行環境としては、以下の4つのモードを備えている。

  • HYBRID:走行環境やバッテリーの残量に合わせてエンジンと電気モーターを併用する。高出力電気モーターのブースト機能により途切れの無い加速感が発揮できる。
  • E-MODE: 電気モーターのみで約30kmの走行と最高速度130km/hの走行を実現し、市街地から高速道路まで静粛性に優れたドライビングを愉しめる。
  • E-SAVE: その時点でのバッテリーの充電レベルを維持していく。
  • CHARGE: 走行しながらバッテリーを充電する。

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JC08モード燃費は、セダン:17.2km/L、ステーションワゴン:16.5km/L。なお、欧州複合モード燃費はセダン/ステーションワゴン共に2.4~2.1L/100km(41.7km/L~47.6km/L)の燃費性能を有する。

リチウムイオンバッテリーの充電時間は、同社調べではあるが、フル充電まで「CHARGE」モードで約40分、AC200V電源使用で約4時間とした。

大容量のリチウムイオンバッテリー(6.2kWh)を搭載しつつもセダンのトランク容量は335L、ステーションワゴンのラゲッジルーム容量は350~1,370Lを確保している。

インテリジェンス
C 350 e AVANTGARDEは、安全性と快適性を高次元で融合した「インテリジェントドライブ」の新たな追加機能として、「インテリジェントアクセルペダル」を備えた。その機能は以下の通り。

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  • プレッシャポイント機能:アクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、モーターのみで走行するEVモードと、エンジン+モーターで走行するハイブリッドモードの切替ポイント:プレッシャポイントを伝える。
  • ダブルパルス機能: レーダーで先行車両との車間距離と速度差を計測し、アクセルペダルに2回のノックパルスを発生させることにより、アクセルペダルから足を放す適切なタイミングをドライバーに知らせる。同機能により、燃費の向上とともに運転のストレスの軽減を目指している。

最後にC 350 e AVANTGARDEは、エコカー減税において自動車重量税、自動車取得税が100%免税となり、さらにクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金をセダンでは最大17万円、ステーションワゴンでは最大13万円受けることが可能だ。

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これでメルセデス・ベンツのプラグインハイブリッドモデルは、S 550 eに次ぐ2車種目となった。

メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通り。mercedes-benz-japan-phv-model-c-350-e-avantgarde-announcement20151204-1