米・テスラ(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、会長兼CEO:イーロン・マスク、以下、テスラ)は米国時間の2月22日、第4四半期決算報告会を実施。
この席上に於いて、同社のCFO(最高財務責任者)職にあるジェイソン・ウィーラー(Jason Wheeler)氏が、4月を以てテスラを退職すると公表した。
なお後任には、サイバーセキュリティ会社「FireEye」の取締役を務めていたディーパック・アフジャ(Deepak Ahuja)氏が就任する。
アフジャ氏は、来る3月の段階で正式にCFO職に就任し、同月、ウィーラー氏はテスラ社内に留まってスムーズな職務移行に努める。
ウィーラー氏は、アフジャ氏が後任のCFO職の任に就くことについて、「プラグ・アンド・プレイ的に(優秀な後続者が決まったことで、対象ポストの一時的な欠員や、職責移管後のトラブルが無く)スムーズな職務移行が実現します。このため安心してテスラを離れることができます」と述べている。
ちなみにアフジャ氏は、かつて2008年8月から2015年11月に掛けて、テスラ社の幹部を務めていた実績があり、なおかつ同社の新規株式公開時の頃の知見も有しているなど、同社については旧知の人物である。従って今回は、若干のブランクを経て再び同社に復帰する形になる。
対してウィーラー氏は、現職以前にGoogleで13年間、財務担当副社長を務め、2015年11月にテスラ社のCFO職に就任した。
その後ウィーラー氏は、昨年の第3四半期に収益を積み重ねることで同社のキャッシュフローを大幅に改善。さらにソーラーシティーの買収をリードし、モデル3発売開始のお膳立てをするなど、財務面で同社に大きな貢献を果たしている。
これを踏まえ、テスラの取締役会長兼CEOであるイーロン・マスク氏は、「ジェイソン(・ウィーラー)は、テスラ社を牽引してきた重要メンバーであり、米国実業界非に於いて当社の立ち位置を大きく押し上げる役割を果たしました。私はジェイソンに心から感謝し、彼の今後の成功を祈っています」と述べた。
これを受けてウィーラー氏は、「このような素晴らしい会社のために働けたことは実に光栄なことであり、今後も機会があれば、外部からテスラの発展をサポートしていきたい」と語っている。
また後任のアフジャ氏は、「今日、テスラという会社が大きく発展していくなか、非常に重要な時期に差し掛かっており、再びテスラで勤務し、才能のある幹部達とエキサイティングな仕事に取り組めることについて、大いに意欲を燃やしています」とコメントしている。