「Demo Day」を都内で開催。Gulliver Accelerator 「クルマ社会✖イノベーション」の新たな夜明け 〜3チームの事業化を決定
株式会社ガリバーインターナショナル(本社:東京都千代田区、代表取締役会長:羽鳥兼市、以下:ガリバー)は、7月より運営している事業創造プログラム『Gulliver Accelerator』の成果を発表する「Demo Day」を都内で開催した。
『Gulliver Accelerator』は、ガリバーのもつアセットと、ベンチャー企業が持つスキルやノウハウをマッチさせることで、クルマ社会に新たなイノベーションを生み出そうとする試みとして、7月8日〜8月3日までの間でプラン募集をした。
約150チームの応募から、8月のビジネスプランコンテストを経て、アクセラレータプログラム参加対象となるスタートアップ3社を選出。
選ばれた3社は3ヶ月にわたり、社内外のメンターによるメンタリングや共同開発を行い、「Gulliver Accelerator Demo Day」で、参加各社による取り組みの成果プレゼンテーション及び、表彰を行った。
■「Gulliver Accelerator Demo」表彰
最優秀賞を受賞したのは、株式会社ハタプロ。伊澤氏は、「光栄な賞をいただきすごく嬉しい。3ヶ月間の本プログラムにより、次世代に有用な端末をガリバーとともに開発するに至った。
今後も一緒に新しいものをつくっていきたい。」と意欲をみせた。また優秀賞はgCストーリー株式会社で、賞金30万円が贈られた。
新規事業開発室の北島昇氏は、「新しい事業をつくっていこうというときに大切なのは、同じ志をもった人同士。こういった取り組みは続けていく。
本プログラム以外にも門戸は広く開けているので、多くの方にアプローチしていただきたい。」と今後も柔軟にチャレンジングな事業に取り組んでいく姿勢を強調した。
■株式会社ハタプロ 代表取締役・伊澤諒太
「インターネット✕モノ」をテーマに、さまざまなハード開発をしている。
本プログラムを経て、ヘッドレストに付けるだけで加速度、温度、二酸化炭素、花粉、騒音、位置情報などを自動収集し、データ化&分析をおこなうflagle.io(http://flagle.io)を開発した。
狙う市場は、高齢運転者問題や危険運転問題を予防するための「車内見守り市場」だ。
現在は通信環境の不安定さ、パーツ価格が高いことなどから法人向けの高価なサービスしかないが、低価格SIMの登場など通信コスト削減や技術革新によるハードウェアの低コスト化により個人、中小企業向け、安価で手軽なサービスを目指す。
ガリバーの巨大な流通、小売、販売網と中古車業界最大手の知見✕スピーディーな新しい形のモノづくり力・最戦隊のloTプロダクト開発の知見 というコラボレーションで、新しい車社会の実現に大きな決意をもって挑む。
■gCストーリー株式会社 執行役員・高村健一
2005年設立。「IT✕ネットワーク」をコンセプトに、職人とのつながりと効率化を武器にしている。本プログラムを経て、gCストーリーが開発したのは自動車検査員クラウドソーシング。
gCストーリーの強みは看板業者の「全国ネットワーク」「職人のオペレーション管理」「職人の発掘、教育、評価」という3つ。これまで4300社の看板業者を活用し、チェーン本部向けに全国一斉施工の窓口を一元化し、多重構造を変革した実績もある。直接やりとりをすることで低コスト、短納期が実現できる。
客観的な中古車の評価システムを低価格で全国に提供することにより中古車のCtoC販売への役立ちが期待されている。来春には本サービスの本格的発足を見据える。
■株式会社トイロ 代表取締役社長・佐瀬和久
2012年創業のITベンチャー企業。自社メディアの企画開発運営と、自社用に開発したツールの外部提供をおこなっているトイロは、ガリバーのアセットを活用した「キュレーションメディア」事業で、本プログラムをへてキュレーションメディアhttps://carlor.jpを開設した。
ガリバーのもっている車両情報、在庫情報、購買データをもとに、(1)「ガリバーならではの情報」(2)「キュレーターが厳選した情報」(3)「感情検索に対応した情報」を掲載。リリース1ヶ月で新規ユーザーは64.3%など、新規潜在顧客へ訴えかける可能性を見せ、直近の目標は 100万 MAU の達成。月間新規顧客数は570人、売上にして8.5億円に達することが見込まれる。
■IT事業戦略
ガリバーインターナショナルは結びに、「自動車業界は100年に1度と言われる変革期を迎えています。自動運転、交通ビッグデータ、コネクテッド・カーなどの技術革新に加え、さまざまなプレイヤーが参入しています。
ガリバーはクルマのライフスタイル店舗「HUNT」やクルマ選びを楽しむ店舗「WOW!TOWN」、車との双方向コミュニケーションアプリ「Drive+」など既存の中古車業界にない新規事業を開拓してきました。
来春には、クルマの月額定額レンタル事業もリリースを予定しています。
年間20万台の車両流通情報や中古車流通に関するあらゆる情報、実績豊富なメンター陣によるメンタリング、資金、この3つを使い、ユーザー視点にたって流通を変えていこうという主旨に賛同していただける他企業とともに、新たな市場を創造していきます」と述べた。