ボッシュ・Geo++・三菱電機・u-bloxの4社、高精度測位情報の配信会社設立へ


ロバート・ボッシュGmbH(本社:独シュトゥットガルト、CEO:フォルクマル・デナー)、Geo++(本社:独ハノーバー・ガルプゼン、CEO:ゲアハード・ウィベナー)、三菱電機(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柵山 正樹)、u-blox(本社:スイス・タルウィル、CEO:トーマス・シーラー)の4社は、高精度GNSS測位を行う合弁会社を立ち上げる。

これはマスマーケット向けの高精度GNSS(Global Navigation Satellite System/全地球航法衛星システム)測位サービスを行う合弁会社として立ち上げるもの。

4社により、新社名はSapcorda Services 社(サプコルダサービス、以下 Sapcorda 社)として設立することで合意した。

この4社は、現在市場に普及しているGNSS 測位サービスが、今後未来を目指して、より高精度な測位を必要とする新興マスマーケットのニーズを充分に満たしていないという考えに云った。

そのため、システムインテグレーター、自動車メーカー、受信端末メーカーなどがグローバルで利用可能な新しい高精度測位サービスの実現を目指し今提携の決定に至った。

これからは新設される「Sapcorda社」の事業推進に向け、各々の専門的知見を持ち寄り協力していく。

なおこのSapcorda 社は、グローバルに利用可能なセンチメータ級 GNSS 測位サービスをインターネット配信及び衛星配信を通じて提供していく。

同サービスは、最も市場規模の大きな自動車を筆頭に、産業用・コンシューマ向け市場のそれぞに適した形で提供していく見込みだと云う。

またリアルタイムに利用できる測位補強情報サービスとして、国際環境に於いてオープンフォーマットで配信され、様々な受信端末やシステムで利用できるようになるとしている。

参画各社のコメントは以下の通り

Bosch:本プロジェクトでパートナー各社と提携することを楽しみにしております。

我々は、自動車業界における測位センサーへの要求を完全に満たす GNSS 測位サービスの創出を実現したいと考えています。

自動走行の実現には、安全性が組み込まれた高精度の測位が不可欠です。(ロバート・ボッシュ GmbH エグゼクティブ マネジメント シャシーシステム コントロール事業部 ジュマナ・アル-シバイ)

Geo++:パートナー3 社とともに高精度測位サービスの未来を形作れることを楽しみにしております。

パートナー各社の自動車業界やマスマーケットにおける長年のリーダーシップとオープンフォーマットを推進する Sapcorda 社のコミットメントが合わさり、次世代の GNSS 利用の道を切り開くと信じています。(Geo++ GmbH ファウンダー プレジデント ゲアハード・ウィベナー)

三菱電機:Sapcorda 社の配信する補強データにおいて、日本政府が推進する準天頂衛星を利用したセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)との相互互換性を目指し、グローバルな高精度測位システム市場創出に貢献したいと考えております。

この取り組みは、自動運転及び安全運行支援にもつながるものです。(三菱電機株式会社 常務執行役 電子システム事業本部長 岡村将光)

u-blox: Bosch、三菱電機、Geo++との Sapcorda 社立ち上げは、市場にまったく新しい GNSS測位サービスを提供することになります。

Sapcorda 社のサービスの特長である魅力的なビジネスモデルやオープン方式での市場展開、セキュリティ、安全性、様々な用途があります。

これらの利用可能性は、あらゆる GNSS 受信端末メーカーのニーズに応え、多くの新旧サービスが割拠する市場に大きな変革をもたらすでしょう。(u-blox AG コファウンダー エグゼクティブ・バイスプレジデント ダニエル・アマン)