豊島区とWILLER、池袋の街をEVバスで繋ぐ


WILLER株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:村瀨茂高)は、駅・公園・「Hareza池袋」をはじめとする商業施設など池袋の主要スポットをつなぐ電気バス「IKEBUS(イケバス)」を11月2日(土)から運行する。

なお同車両は当初、貸切バスとして運行した後、11月下旬からは決まった路線を定期的に運行する路線バスとして本格的に走り始める。これを踏まえ11月1日には運行開始に先駆け、中池袋公園で出発式が行われた。

出発式では、高野豊島区長による開会の挨拶の後、株式会社ドーンデザイン研究所の代表取締役、水戸岡鋭治氏、株式会社WILLERの代表取締役村瀨茂高氏、一般社団法人アートカルチャーまちづくり協議会代表理事の前田三郎氏、公益社団法人豊島区シルバー人材センター会長米倉義明氏が登壇。出発を記念したテープカットの式典終了後は、イケバス車両を使った試乗会が行われた。

そんなイケバス車が運行する池袋エリアは、2020年に向けて街全体が国際アート・カルチャー都市として大きく変わろうとしている。

その先駆けは「Hareza池袋」の2020年のグランドオープンで、さらにブリリアホール・中池袋公園・としま区民センターも先行オープン。まもなく池袋西口公園は野外劇場グローバルリングと共にリニューアルされる。

また来る2020年春には、造幣局地区防災公園オープンが予定されている。そんな豊島区でイケバスは、単なる移動手段としてだけに留まらず、街に点在する様々な魅力あるスポットをシームレスに繋ぐ移動装置としての役割を担う。

これは市民や豊島エリアに集う訪問者の行動範囲の拡張と、さらなる回遊を促す事が目的だ。イケバスにより、街に活気と新たなコミュニケーション環境を生み、賑わいを醸成していきたいとしている。

ちなみにイケバス車両は、低速電動ビークル「eCOM-10」をベースにした最高時速19kmの電気バスだ。電気バスであるため排ガスの排出がゼロで、車いすでも利用し易いよう、車両後部に電動リフトを装備した。

イケバス導入を促したWILLERによるバス停・制服含めたトータルデザインは、同社の京都丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」、特急列車「丹後の海」などの鉄道車両などを手掛けた水戸岡鋭治氏が手掛けたもので「利用者にとって、使い易く、分かり易く、楽しさを追求した移動空間」がコンセプトだという。

イケバス車両のメインターゲットは、先の通り豊島区に来るインバウンドなどの来街者も含まれる。運行は、曜日を問わず20分間隔として、池袋の地理に不慣れな観光客や高齢者、障害を持つ交通弱者も利用できるシステムとした。

車内には豊島区の文化や季節に合わせたイベント情報などを映像で発信する車内のデジタルサイネージを装備。利用には通常の乗車運賃の他、3時間券・1日券・2日券など様々な券種が用意されている。

車両運行開始にあたりWILLERは「日本をはじめアジア・ASEAN で起きているさまざまな社会課題を日本および世界のスタートアップ企業とともにオープンイノベーションで解決していくことを目指していきます」と話している。

「IKEBUS」車両概要
【乗車定員】22名
【最高速度】時速19Km
【サイズ】全長5,165㎜、全幅2,105㎜、全高2,710㎜
【デザイン】ドーンデザイン研究所/水戸岡鋭治
【車両制作】株式会社シンクトゥギャザー
【運行会社】WILLER EXPESS株式会社
【貸切運行】
一般社団法人としまアートカルチャーまちづくり協議会へ要予約(電話:03-3983-2366) ※走行ルートは申し込み時に要相談。
【路線運行】
<運行時間> 始発10:00発~最終19:40発
<運賃> 1回券(a:200円、b:100円)、3時間券(a:300円、b:100円)、1日券(a:500円、b:250円)
、2日券(a:800円、b:400円) ※a:大人、b:子ども・高齢者・障害者
【特設サイト】https://travel.willer.co.jp/ikebus/