環境影響把握に向けた研究を加速し、TRWP発生量の低減・最小化に向けた取り組みを促進
ブリヂストン(本社:東京都中央区京橋、代表執行役 Global CEO:森田泰博)は3月6日、タイヤ・路面摩耗粉じん(TRWP:Tire and Road Wear Particles)の環境影響把握に向け、業界初となるトラック・バス用タイヤに対応した実車捕集法を開発した。
このTRWPとは、タイヤが路面と摩擦することで発生する粉じんであり、タイヤの表面(トレッド)と道路舗装材の混合物だ。同社は、2025年に乗用車用タイヤの実車捕集法を発表し、改善を重ねて捕集率を向上させてきた。
そして今回新たにトラック・バス用タイヤでも業界初となるTRWPの実車捕集法を開発したことで、TRWPを効率的に捕集。粒径分布や飛散状況、環境影響などへの研究成果を大きく加速させると共に、TRWP発生量の低減・最小化に向けた取り組みを強力に推し進めていく。
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より具体的なトラック・バス向けタイヤからの捕集法では、乗用車用の実車捕集法を通じて学んだTRWPの生成過程や飛散状況に関する知見を活かし、以下の要素のTRWPを高効率で捕集可能な独自の方法を開発した。
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1.発生するTRWP以外の粒子の影響を最大限排除した捕集方法
トラック・バスから発生するTRWPと路上に既に存在していた他の粒子の混入を防ぐため、走行前に路面を清掃。様々な走行条件を想定して作り上げられた走行路で実車を使った試験を行う当社プルービンググラウンドを活用した。
2.トラック・バスに対応した捕集装置の開発
大型タイヤにも対応可能な吸引装置および吸引口を開発。風の影響を受けやすいカバー部分には強度の高いアルミフレームを採用。この捕集装置を活用し、走行時に発生するTRWPを捕集する。
3.走行後のTRWP捕集
トラック・バス走行後のコース上やタイヤカバー内部に残っているTRWPを捕集する。
ちなみにTRWPを理解するための活動でブリヂストンは、これまで業界のリーダーとしてWBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)傘下のTIP(タイヤ産業プロジェクト)を通じて、TRWPの物理的・化学的特性とその影響の研究に取り組んできた。
また更に社内での研究開発だけでなく、社外の研究機関やパートナー企業との共創活動にも力を入れている。
2025年に発表した乗用車用の実車捕集法に加え、今回開発したトラック・バス用実車捕集法で効率的に捕集したTRWPを活用することで、TRWPの環境影響把握に向けた研究を加速すると共に、研究内容を広く共有し、TRWP発生量の低減・最小化に貢献していくと話している。

