KGモーターズ(本社所在地:広島県広島市、代表取締役 CEO:楠 一成)は5月13日、シリーズAラウンドの1stクローズで第三者割当増資を実施。
これに加え、三井住友銀行・みずほ銀行・日本政策金融公庫からの融資、および株式会社キーレックスによる社債引受を含むデットファイナンスにより、総額13.9億円の資金調達を完了した。
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同社初の資金調達では、量産設備投資を見据え、エクイティとデットをバランスよく組み合わせた資本政策を採用。同調達により、累計資金調達額は20.2億円となり、1人乗り小型モビリティロボット「mibot」の2025年10月の量産開始に向けて、量産工場(MCF)への設備投資および人材採用を一層加速していきたい考えという。
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なお「mibot」は、1人乗りの小型EVとして、持続可能な移動を楽しく、快適に実現することを目指して開発された。
レトロかつ未来的なデザイン、高い安全性、ドア・エアコン付きの快適性、そして維持コストの低さを兼ね備え、エネルギー効率に優れた次世代モビリティとなっている。
最高速度:60km/h
航続距離:100km(30km/h定地走行テスト値)
充電時間:5時間(AC100V)
乗車定員:1名
詳細はこちら: https://kg-m.jp/mibot/
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資金調達の概要は以下の通り
調達総額:13.9億円(エクイティ:7.75億円/デット:6.15億円)
エクイティ出資:
ベンチャーキャピタル:
・株式会社環境エネルギー投資
・株式会社ドーガン
・池森ベンチャーサポート合同会社
・いよぎんキャピタル株式会社
・waypoint venture partners株式会社
事業会社:
・株式会社戸畑製作所/戸畑グループ株式会社
※環境エネルギー投資、いよぎんキャピタル、waypoint venture partners の3社からは、既存出資に続く追加投資を受けています。
デットファイナンス:
・三井住友銀行
・みずほ銀行
・日本政策金融公庫
・株式会社キーレックス(社債引受)
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直近の事業状況について
mibotは2024年8月の予約開始以降、順調に予約数を伸ばして、現在までに累計2,200台超の予約を獲得した。
初期は個人向けを中心に展開していたが、2025年1月から法人向けの本格展開を開始。数か月で法人予約は400件超に達した。
法人からの申し込みは、営業・点検・巡回など1人での近距離移動を日常的に行う業務を中心に広がっており、mibotのコンパクトさ・経済性・管理のしやすさが評価されているという。
限られた駐車スペース、高騰する車両維持コスト、環境配慮への要請といった制約条件の中で、「1人乗りで十分な業務に、最適な選択肢」として注目され始めていると自己分析している。
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調達資金の使途
今回調達した資金は、量産工場「Mibot Core Factory(MCF)」での初期設備導入を軸に、以下の取り組みに活用する。
▷初期ロットの量産試作・部材調達
▷量産のための設備投資
▷生産体制・品質管理体制の整備
▷マーケティングおよびブランド認知拡大施策
これにより、2025年10月の量産開始に向けた実行体制の構築を本格化し、mibotはいよいよ量産フェーズへと移行させていく構え。
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引受先コメント
株式会社環境エネルギー投資 モビリティ事業開発室室長/プリンシパル 林隆介氏
弊社では「人の移動が変わるとその人の人生が変わる、人の人生が変わると社会が変わる」をモットーに、さらに、エネルギーと移動に変革が起きるときに、大きな社会変革が起こると信じ、エネルギーやモビリティスタートアップへの投資をしてきております。
KGモーターズの開発しているmibotが世の中に普及することで、まさに大きな社会変革が起き、より楽しく、ワクワクする社会になることを期待しております。
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株式会社ドーガン ディレクター 二宮一将氏
弊社は、運営するMGXファンドを通じて地域の脱炭素化と経済成長の実現をめざしておりますが、この度、本ファンドからKGモーターズ様に出資をさせていただきました。
環境負荷や維持コストが低い小型EV「mibot」が、地域の実情に合った持続可能な移動手段として、脱炭素化を進めつつ、地域交通の課題解決にも貢献されるものと強く期待をしております。
弊社は今後、様々な連携を通じ、共に脱炭素化と地域課題の解決に貢献してまいります。
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池森ベンチャーサポート合同会社 代表
株式会社ファンケル 創業者 池森 賢二氏
超高齢社会や限界集落・過疎化といった社会課題に対し、「移動」という視点から”一人乗りEVで挑む”革新的なKGモーターズのチャレンジに深く共感しています。
日本発の次世代モビリティとして、社会に新たな移動の選択肢をもたらすことを大いに期待しています。
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いよぎんキャピタル株式会社 マネージャー 谷口友浩氏
瀬戸内地域は狭あいな道路が多く、運転に不安を抱える人も少なくありません。
KGモーターズのmibotは、優れた取り回し性能と特徴的なスタイルで、運転する「ワクワク」感を提供するだけでなく、将来的な自動運転を見据えた研究開発を進めることで、地方の課題である公共交通の維持にも貢献しようとしています。
その可能性を評価し、前回ラウンドに引き続き出資させていただきました。
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waypoint venture partners株式会社 代表取締役 Founding Partner 平田拓己氏
創業前から現在まで事業面だけでなくチームの皆様が急速に進化されている姿を拝見し、KGチームであれば新しい移動の選択肢を届けられると強く思い追加出資を決めました。
多くの予約者・ファンの皆様、関係者の皆様に応援していただきながら、mibotが当たり前に街を走る未来が近い将来やってくることを心待ちにしています!
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株式会社戸畑製作所/戸畑グループ株式会社 代表取締役社長 松本敏治氏
当社は北九州において軽量金属であるマグネシウムの安全性を高めた難燃性マグネシウム合金の開発・量産を進めており、KGモーターズ様のmibotに当社の培ってきた軽量化技術を活用することに大きな期待を寄せています。
mibotの軽量化は、省電力化および航続距離伸長を通じて、維持コストや環境負荷の低減に直結するため、持続可能な移動の実現に寄与するものと考えております。
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今後の展望
KGモーターズは、2025年10月に予定しているmibotの量産開始および初期納車の実現を目指すと共に、持続可能なモビリティ社会の構築に向けて挑戦を続けていく。
また今後予定しているシリーズAラウンドの2ndクローズでは、増加する予約への対応と、より良い製品体験を提供するための生産体制強化・原価低減を目的に、追加設備投資に向けた資金調達を計画している。
併せて、こうした成長フェーズにおいて価値観を共有できるパートナーとの戦略的な協業や関係構築にも積極的に取り組んでいく。
なお今後の展望や、量産フェーズにおけるリアルな課題と可能性については、5月15日(木)20:00公開予定のYouTubeプレミア配信「【13.9億円調達】mibot量産に向けて、今後の展望を語ります」にて、代表・楠が語るmibotの未来と現在地を伝えていきたいとしている。
YouTubeプレミア配信(5月15日20時〜):https://www.youtube.com/watch?v=panDdYUBRQc
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会社概要
社名:KGモーターズ株式会社
本社所在地:広島県東広島市西大沢2-2-9
代表取締役CEO:楠一成
事業内容: 超小型モビリティロボットの製造・販売、MaaS事業
設立: 2022年7月
HP:https://kg-m.jp/
採用募集職種・エントリー: https://kg-m.jp/recruitment/