対人検知が可能な衝突被害軽減ブレーキを標準装備、AMT搭載車型を設定
日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長:市橋保彦、以下日野)は6月6日、大型観光バス「日野セレガ」を改良し、PCS(プリクラッシュセーフティ・衝突被害軽減ブレーキ)の機能を向上させると共に、新たにAMT(機械式自動変速機)搭載車型を設定して7月3日に発売する。
今改良では、標準装備であるPCSの機能を向上させ、新たに停止車両や歩行者に対しても衝突回避を支援する(停止車両に対しては自車速50km/h以下、歩行者に対しては30km/h以下で衝突回避を支援)ことが可能になった。
車線逸脱警報、ドライバーモニター、VSC(Vehicle Stability Control・車両安定制御装置)も標準装備しており、高い安全性を実現している。
ショートボデー車(9m)は、変速機を7速AMT(機械式自動変速機)「ProShift(プロシフト)7」としている。
さらにダイヤル式ギヤセレクタ―をインパネに、変速モードの変更やマニュアルシフト操作ができるシーケンシャルレバーをステアリングコラムに設置。
これらの配慮により変速操作の負担軽減を図ると共に、エンジンを従来のJ08C型(7.684L)からダウンサイズしてA05C型(5.123L)を搭載、燃費を向上させて燃費基準を達成(GVW12トン以下の車型・12トン超車型は燃費基準未達成 )した。
また、すべての車型をエンジン制御や排出ガス後処理装置の改良により平成28年排出ガス規制に適合させている。
さらに今改良では、中央に7インチの液晶を配した大型の新型メーターを採用。
新たに4本スポーク化したステアリングホイールにはクルーズコントロールの操作等ができるステアリングスイッチを備えるなど、視認性、操作性も向上させている。
加えて高音質で省電力のデジタルスピーカーや、ドライバーも操作しやすいタッチパネル式AVモニターの採用などAV機器のグレードアップ、室内灯、車幅灯など灯具類のLED化等、商品性の向上を図った。
その他、「日野セレガ」に施した安全装備では、通信により車両情報を日野に送るICTサービス機能を搭載。
万が一の車両トラブルの際にも位置情報を把握し、適切な初動対応につなげるほか、車両データに基づき運転状況のレポート提出や、適切な予防整備のご提案をすることが可能になった。
燃費は「日野セレガ」のロングボデー車(12m)で、A09C型エンジン(8.866L)搭載車は燃費基準+15%、E13Cエンジン(12.913L)搭載車は+10%、
新たにA05C型エンジンを搭載したショートボデー車(9m)はGVW12トン以下の車型が燃費基準を達成しておりエコカー減税の対象(取得税・重量税について、+15%達成車は100%減税、+10%達成車は75%減税、達成車は25%減税)となる。
車名・仕様・型式等は以下の通り
- 日野セレガ スーパーハイデッカ 一般観光/11列 2RG-RU1ESDA
エンジントランスミッション E13C-AE <ET-ⅩⅥ> 331kW(450PS)6速 FFシフト
価格(消費税抜き)48,400,200円(44,815,000円)
- 車名・仕様・型式
日野セレガ ハイデッカ 一般観光/12列 2TG-RU1ASDA
エンジントランスミッション A09C-UV <AT-Ⅷ> 265kW(360PS) 7速 FFシフト
価格(消費税抜き)41,784,120円(38,689,000円)
- 車名・仕様・型式
日野セレガ ハイデッカショート 2列サロン観光/7列 2KG-RU2AHDA
エンジントランスミッションA05C-TC <A5-Ⅲ> 191kW(260PS) 7速AMT(ProShift7)
価格(消費税抜き)34,468,200円(31,915,000円)
年間販売目標台数
1,000台 (日野セレガシリーズ全体)