昭和シェルと東京ガス、「扇島パワーステーション」3号機の営業運転開始


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東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)と昭和シェル石油株式会社(社長:亀岡 剛、以下「昭和シェル」)の出資による株式会社扇島パワー(社長:棚沢 聡、以下「扇島パワー」)は、2016年2月1日に「扇島パワーステーション」3号機の営業運転を開始し2月18日に竣工式を行った。

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扇島パワーステーションは、天然ガスという環境にやさしいクリーンエネルギーを利用し、省エネルギー性に優れたガスタービンコンバインドサイクルで電力を供給する火力発電所であり、2010年3月から1号機、2010年7月から2号機の運転を行ってきた。

扇島パワーは、東日本大震災後の首都圏における安定的かつ効率的な電力供給の実現に貢献するため、2013年6月に3号機の建設を着工。

3号機は、最高効率約58%(低位発熱量基準・発電端)、発電能力約40.7万kWであり、3号機の運転開始により、扇島パワーステーションの発電能力は約122.1万kWとなる。

東京ガスグループは「チャレンジ2020ビジョン」実現に向けた「2015~2017年度の主要施策」において掲げた「総合エネルギー事業の進化」を実現するため、2020年に自社持分としての電源規模を約300万kWに拡充することを掲げており、扇島パワーはその実現に向けた取り組みの一環となる。

また昭和シェルグループは、「中期経営アクションプラン」で本件を含めた電力事業の規模拡大を掲げており、安定的かつ、環境に配慮した電力の供給を通じて、電力事業を石油事業や太陽電池事業と並ぶ柱として強化してまいく構え。

東京ガスと昭和シェルは、今後も扇島パワーステーションを活用し、環境にやさしく、かつ安定的で効率的な電力供給の実現に貢献していくとしている。

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竣工式の様子。左から、東京ガス株式会社 社長 広瀬 道明氏、昭和シェル石油株式会社 社長 亀岡 剛氏

【東京ガス株式会社 社長 広瀬 道明のコメント】
「震災後の首都圏における電力需給問題の解決を目的として、昭和シェル石油様と建設を進めていた扇島パワーステーション3号機につきまして、予定通り運転開始を迎えることが出来ました。

扇島パワーステーション3号機は、「チャレンジ2020ビジョン」公表後、当社として初めて運転を開始した大型発電設備です。

今後もバランスの良い電源ポートフォリオを構築し、自社持分としての電源規模を約300万kWに拡充するとともに、首都圏における安定的かつ効率的な電力供給の実現に貢献してまいります。」

【昭和シェル石油株式会社 社長 亀岡 剛のコメント】
「東京ガス様との強固なパートナーシップのもと、扇島パワーステーション3号機が無事運転開始しました。

本3号機は、私ども昭和シェル石油グループの経営理念である「私たちのエネルギーで未来を元気にします」を具現化し、当社電力事業の更なる成長への布石となるものです。

今後もお客様のニーズに合ったエネルギーソリューションの提供を志向し、お客様に安定的かつ効率的に電力をお届けすることを通じて社会に貢献してまいります。」

【株式会社扇島パワー 社長 棚沢 聡のコメント】
「建設に携わっていただきました全ての関係者様のご尽力により、扇島パワーステーション3号機の建設工事を、無事故で予定通り完了することが出来ました。

今回の3号機の運転開始により、扇島パワーステーションの発電能力は約122.1万kWとなります。エネルギー供給者としての社会的責任の大きさをこれまで以上に自覚し、今後も扇島パワーステーションの安定的かつ効率的な操業に努めてまいります。」

【株式会社扇島パワーの概要】
会社:株式会社扇島パワー
代表者:代表取締役社長 棚沢 聡
本社所在地:神奈川県横浜市鶴見区扇島2番1
設立:2003年8月1日
資本金:53億5千万円(2016年1月末現在)
出資者:東京ガス株式会社75%、昭和シェル石油株式会社25%
事業内容:発電および電力の供給事業、電力の売買事業、蒸気・温水・その他エネルギーの供給事業 等

【扇島パワーステーションの現況】
発電方式:ガスタービンコンバインドサイクル発電
発電端出力:1,221,300kW(1・2・3号機 各407,100kW:気温5℃、発電端出力)
発電端効率:約58%(低位発熱量基準)
燃料:天然ガス
所在地:神奈川県横浜市鶴見区扇島2番1

これまでの経緯
2003年8月1日:株式会社扇島パワー設立
2007年1月4日:環境影響評価完了
2007年10月1日: 1・2号機着工
2010年3月31日:1号機運転開始
2010年7月12日:2号機運転開始
2013年6月6日:3号機着工
2016年2月1日:3号機運転開始

【扇島パワーステーション3号機の概要】
発電方式:ガスタービンコンバインドサイクル発電
発電端出力:407,100kW
発電端効率:約58%(低位発熱量基準)