独フォルクスワーゲン・パッセンジャー・カーズ(本社:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク、CEO:ヘルベルト・ディース)は独時間の6月13日、「オートモーティブ・イノベーション・アワード2018」から最も革新的な量産ブランドに選ばれたと発表した。
それによるとVWの乗用車ブランドは、「代替駆動システム」「自動運転と安全性」「従来型駆動システム」の3つのカテゴリーで各々アワードを獲得した。
なお選考したのはドイツ国内の独立系科学研究機関であるセンター・オブ・オートモーティブ・マネージメント(CAM)と、監査法人のプライスウォーターハウス クーパース(PwC)で、両者は毎年協力して同賞典を選考・実施、世界の自動車メーカーにアワードを与えている。
受賞対象は、過去 7 年間に亘る車両搭載技術の実績に加え、上記2団体による共同研究である「オートモーティブ・イノベーション(Automotive INNOVATIONS)」に基づいて選考されている。ちなみに今年は、60の自動車ブランドが調査対象になったとしている。
今回、受賞に浴したフォルクスワーゲン・パッセンジャー・カーズの技術開発担当取締役Dr. フランクウェルシュ氏は「私たちは、平素よりひとりでも多くのドライバーに最新技術を利用して頂けるよう、各部門が協力して車両開発を進めています。
今年アワードを受賞できたのは、全世界の開発チームのおかげです。彼らは『未来を、みんなに』を目指し、最新技術を生産車両に搭載するために日々努力を重ねています」コメントした。
なおオートモーティブ・イノベーションの審査委員会は、フォルクスワーゲンブランドが昨年1年間の間に62の新技術を開発したことを称えた。
その実例として「Arteon(アルテオン)のレーンチェンジ機能付きエマージェンシーアシスト2.0」。同じく「アッパーミドルクラスで4 ドアクーペとして仕立て上げた同車のコンセプト」、「Golf(ゴルフ)1.5TSIに搭載されたエコ・コースティング機能(エンジンオフでの走行)」、「up! GTI(アップ!GTI)に採用したガソリン粒子フィルター」などを挙げた。
個々ジャンルで「代替駆動システム」では、航続距離と出力を向上させた「e-Golf(15kW/20PSにパワーを増強)」、「CO2排出量の削減に成功した天然ガス仕様のPolo(TGI)」。
「自動運転と安全性」では、健康上の理由でドライバーが運転できない状態に陥った場合、他の道路ユーザーに警告を発すると共に自動的に車両を右側レーンへ誘導して停止させるエマージェンシーアシスタンスシステム搭載のArteonを評価している。
「従来型駆動システム」では「ダブル SCR触媒コンバーター(世界初)に関する研究」、スモールセグメントで初搭載となったup! GTIに搭載の「ガソリン粒子フィルター」、Arteonの燃料消費量の削減を挙げている。