UDトラックス、インドネシアで新型小型トラック「クーザー(Kuzer)」を発表


UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:村上吉弘)は、新興国向け新型小型トラック「クーザー(Kuzer)」をインドネシア市場向けとして、インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)が主催するインドネシア国際自動車ショー(GIIAS:Gaikindo Indonesia International Auto Show)2017で披露した。

写真は、インドネシア国際自動車ショーに於ける車両発表の様子

このインドネシア・バンテン州タンゲラン県・BSD地区のGIIASに於いて、UDトラックスは大型トラック「クエスター」に加え、この「クーザー」を追加。インドネシアでのラインナップ拡充を図っていく。

なお新興国市場の小型トラックに求められるニーズに応えるために開発された「クーザー」には、以下の特徴がある。

  • クラス最強レベルの150HPの出力と、現行車比25%アップしたトルクを誇るパワフルなエンジン。
  • 最適化されたトランスミッションや、省燃費運転支援システム(燃費コーチシステム、テレマティクス)による省燃費性能。
  • 過酷な使用条件下でも十分な耐久性を発揮するシャシー、コンポーネント。
  • 狭い道や悪路での操作性を高める、現行車比約20%改善した最小回転半径。
  • ドライバーにより安心・快適な運転環境をもたらす、クラス最大レベルの広い室内。
  • 「クエスター」や新型「クオン」と共通するヘキサゴングリルを持つ、洗練されたデザイン。
同国に於いてリリースする大型トラック「クエスター」

上記の様な新興国市場に於いて、特に重要な要素である耐久性について、商品企画を担当したUDトラックスのブランド コミュニケーション&プロダクト ダイレクターの柴山修一氏は、「UDトラックスのブランドを冠するクルマとしてクーザーの耐久性能には自信があります。

インドネシアのお客様の車両使用状況を徹底的に調査し、商品企画に反映しました。また、品質管理と現地における稼動テストにも多くの時間を費やしました」と語った。

「クーザー」は、UDトラックスと1984年より輸入・卸売・販売契約を締結するアストラ・インターナショナル(PT. Astra International)のインドネシア全土に渡るネットワークにより販売され、同じくアフターマーケットサービスが提供される。

ちなみにインドネシアは、好調な経済とインフラ投資の増加(2016年のGDP成長率昨年比:5.2%)により、同国の商用車市場は引き続き成長傾向にある。

ガイキンドの発表によると、インドネシアの小型トラック(GVW5−10tクラス)市場は、2017年1−6月期で前年比11%の伸びを見せており、依然潜在力は高いと見られている。

UDトラックスは、1984年の市場参入以来、信頼性の高い商品をインドネシア市場に投入し、地域経済の成長に貢献。

2013年に大型トラック「クエスター」を投入し、その後、同車両バリエーションを拡充したことで、2016年は前年比倍増以上、2017年1−6月期も前年比63%と順調に販売台数を伸ばしている。同社では、「クーザー」の投入によりラインナップを充実させ、旺盛な同国の小型トラック需要に応えていくとしている。