ポルシェ、シリーズ史上最もパワフルな911を公開


独ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)は、歴代の公道走行可能な911シリーズに於いて最も速く、最もパワフルな911 GT2 RSを公開した。

これは6月30日から7月2日に掛けて、英国で開催されたグッドウッド“フェスティバル・オブ・スピード”に置いて、ワールドプレミアを飾ったもの。

この高性能スポーツカーの心臓部には、515kW(700PS)を発生するツインターボ水平対向エンジンが搭載されている。

車両重量は燃料満タンでの車両重量が1,470kg。後輪駆動方式を採るツーシーターボディで、静止状態から100km/hまで2.8秒で加速。最高速度は340km/hを記録する。

駆動構造は、モータースポーツの車両仕様とほぼ同じドライブテクノロジーを採用。3.6リッターの先代モデルを59kW(80PS)上回り、50Nm増となる750Nmのトルクを発生する。

このパワーユニットの基になっているのは、427kW(580PS)を発生する911ターボSの3.8リッターエンジンである。

性能向上のために、大型ターボチャージャーが、より多くの圧縮空気を燃焼室に送り込む。

新たに追加された冷却システムは、最高負荷域で最適な冷却をもたらすようバランスされ、高温になるとインタークーラーに水を噴射する仕組みだ。

これにより、過圧域での吸気温度をオーバーブースト可能な温度域へと下げ、極限状態であっても最適な出力が保証される。

搭載されるカスタマイズされたGT 7速ダブルクラッチトランスミッション(PDK)は、トラクションを途切れさせず、路面へのパワーを伝達。さらに専用開発のチタン製エグゾーストシステムは、911ターボに使われるシステムよりも約7kg軽い。

シャシー周りは、リアアクスルステアとウルトラハイパフォーマンス(UHP)タイヤを備えるレーシングシャシーとなっており、専用に設定されたPSMを備えた上で、最適なドライビングダイナミクスをもたらすように調整されたスポーツモードが追加される。

足まわりに組み込まれたホイールは、フロント265/35 ZR 20、リア325/30 ZR 21。これにポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)が組み合わされる。

フロントフェンダー、ホイールハウジングベント、スポーツデザインドアミラーのアウターシェル、リアサイドセクションのエアインテーク、エンジンフードおよびリアエンドのパーツは、多くのインテリアコンポーネントと同様にカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製とした。

その他の領域では、30kgの軽量化をもたらすオプションのヴァイザッハ パッケージを搭載。このパッケージには、カーボンファイバー強化プラスチック製とチタン製の追加エレメントが含まれる。

またルーフ、スタビライザー、および前後アクスルのカップリングロッドはカーボン製。マグネシウムホイールは、車両重量とバネ下重量の両方を軽減し、印象的なシャシー特性をさらに向上させる。

インテリアは、標準装備のレッドアルカンターラ、ブラックレザー、およびカーボン模様仕上げのインテリアパーツによって占められている。

パドルシフト付GT2 RSスポーツステアリングホイールは、素早くスポーティなシフトチェンジを可能にし、ドライバーと助手席乗員は、カーボン模様仕上げのフルバケットシートに座って高性能スポーツカーのドライビングダイナミクスを体験する。

なお全ての911と同じく、ポルシェ コミュニケーション マネージメントシステム(PCM)は、オーディオ、ナビゲーション、および通信を一括制御するユニットとなっている。

コネクト プラスモジュールとポルシェ トラック プレシジョン アプリも標準で含まれており、走行データの詳細な記録、表示、分析をスマートフォン上で行うことができる。

さらにオプションのクロノパッケージを装着すると、PCM機能が拡張されてパフォーマンスディスプレイが追加され、これを使ってコースタイムを表示、保存、評価できるようになる。

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