マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道 以下、マツダ)は8月24日、スポーツコンパクト『マツダ アクセラ』を商品改良し、全国のマツダの販売店を通じて予約を開始し、9月21日に発売する。
マツダは、2017年度中に国内主要5車種へ先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の標準装備を公表しており、今回発売する『アクセラ』によって5車種が出揃った。
今商品改良では、車両と歩行者の検知が可能な衝突被害軽減ブレーキ「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」、AT車のペダル踏み間違い事故を低減する「AT誤発進抑制制御」、「車線逸脱警報システム(LDWS)」、経済産業省による自動切替型前照灯または自動防眩型前照灯または配光可変型前照灯の総称である「先進ライト」を、全機種で標準装備とした。
これにより『アクセラ』は、「CX-3」、「CX-5」、「アテンザ」と同様に、経済産業省や国土交通省などが普及啓発する「安全運転サポート車」の「サポカーS・ワイド」に全機種が該当するようになった。
なおマツダは車両前方の危険認知・衝突回避支援技術に加え、ドライバーの死角になりやすい車両側方および後方の危険認知をサポートする「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」。
「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」などの標準化を進めており、今回発売する『アクセラ』でも、全機種でこれらを標準装備とした。
さら駐車場や幅の狭い道路などを低速で運転する際に、車両周囲の状況をモニターで確認できる「360°ビュー・モニター」を、マツダ車としてアクセラで初採用としている。
パワーユニットは、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を「アクセラセダン」へ新設定し、「L Package」には1.5Lガソリンエンジン車も追加した。
「マツダ アクセラ」商品改良概要は以下の通り
1. 先進安全技術「i-ACTIVSENSE」の採用拡大
[安全運転サポート車「サポカーS・ワイド」に該当する技術]
– アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)
– AT誤発進抑制制御[前進時]【オートマチック(AT)車のみ】
– 車線逸脱警報システム(LDWS)
– 先進ライト
[車両前方に加えて、車両側方および後方の安全・安心をサポートする技術]
– スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時](SCBS R)
– AT誤発進抑制制御[後退時]【オートマチック(AT)車のみ】
– ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
– リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
– リアパーキングセンサー(センター/コーナー)
2. 「360°ビュー・モニター」を採用
4つのカメラによる前後・左右・俯瞰映像をセンターディスプレイに表示。表示映像は、ドライバーが車両周囲の状況を理解しやすいよう工夫した。
3. 機種体系の見直し
(1) 1.5Lクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」をセダンモデルに新設定し、「15XD」、「15XD PROACTIVE」、「15XD L Package」の3機種を用意。
(2) 本革シートや運転席パワーシートなどを標準装備した「L Package」を、ディーゼル車とハイブリッド車に加えて1.5Lガソリンエンジン車にも追加し、「セダン 15S L Package」、「スポーツ 15S L Package」の2機種を用意。
4. 新開発ボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」の採用
従来カラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」比、彩度を約2割、深みを約5割増すことで、より瑞々しく艶やかな透明感を実現。マツダ独自の魂動デザインの造形美を、より質感高く際立たせた。
メーカー希望小売価格(消費税込)は、アクセラスポーツ(ボディタイプ:ハッチバック)が、15C/2WD/1,825,200円から、22XD/L Package/4WDの3,310,200円。
アクセラセダン(ボディタイプ:セダン)は、15C/2WD/1,825,200円から、22XD/L Package/4WDの3,310,200円。
アクセラハイブリッド(ボディタイプ:セダン)では、HYBRID-C/2,505,600円からHYBRID-S/L Packageの2,879,000円となっている。
ちなみに「安全運転サポート車」というのは行政の指針のひとつで、高齢運転者を含めたすべての自動車運転者による交通事故の発生防止・被害軽減対策の一環として、自動ブレーキなどの先進安全技術を活用した一定の運転支援機能を備えた車を指している。
併せて同じく 「サポカーS・ワイド」は、安全運転サポート車のうち、ペダル踏み間違い時加速抑制装置などを搭載することで特に高齢運転者に推奨される、「セーフティ・サポートカーS」の区分のひとつである。