ケーヒン、パワートレインの電子制御強化のため台場R&Dオフィスを開設


株式会社ケーヒン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:横田千年)は、パワートレインの電子制御領域の開発を強化するため、東京台場に「台場R&Dオフィス」(東京都・江東区)を2018年4月に開設する。

新開発拠点を設けることになった背景は、自動車業界で電気自動車やハイブリッド車に代表されるパワートレインの電動化が加速していることにある。

また自動運転やコネクテッドカーなど、これまでの自動車の概念を覆す新領域への研究開発も拡大している。

そうしたなか、これまで自動車メーカーが担ってきたエンジンの開発領域(上流領域)を、これらの機能拡張に関して独自技術を持つ自動車部品メーカーが担い、これが業界全体の開発量を拡大させている流れが見られるようになった。

そこでケーヒンに於いても、このような時代の要請、社会の背景を受けて、エンジンの提案型・上流化開発や次世代電動車の制御技術の構築など、電子制御領域の開発を強化していくことを決断した。

併せて自動運転やコネクテッドカーなどの新領域に関わるリサーチ及び技術イノベーションについても果敢にチャレンジし開発能力の強化を目指していく構え。

その環境づくりのため、現在、本社(東京都・新宿)でエンジンのソフトウェア開発を行う部門を、新たに設ける台場R&Dオフィスに移動させると共に、人員のさらなる拡充も図っていく。

最終的にケーヒンは、自動車メーカーが担ってきたエンジンの電子制御領域の開発を担うことで、システムを構成する製品の受注拡大を図る。

また将来的には電動車両の電子制御領域の開発も担う強いサプライヤーへ進化することを目指していく。そこで栃木の開発センターと台場R&Dオフィスが連携し、パワートレインの電子制御領域の開発をこれまで以上に拡大。

日本をはじめ、中国、米国、タイ、インドなどの開発拠点と宮城県の生産拠点のグローバル連携を図り、世界中の顧客に還元できる技術、製品、ソリューションの提供を拡大していくと謳っている。