3D画像センサー企業のバイアー・イメージング（Vayyar Imaging、本社：イスラエル・テルアビブ、CEO：ラビブ・メラメド）は7月13日、自社のセンサー技術で自動車並びに自動運転市場に進出すると発表した。
https://www.youtube.com/watch?v=wPbupd6EnE8&feature=youtu.be
同社の3Dセンサーは、安全性の向上、貨物管理の効率化に向けた革新を可能にして、自動運転車のセキュリティーを強化すると云う。
同3Dセンサーは多用途性で利用環境面の柔軟性が際立っているとしており、センサー1つで、従来多くの技術とセンサーを必要とした膨大な検知能力を発揮できるとする。
加えて安全、低コスト、かつモバイル環境で、どのような照明・環境条件下でも機能し、センサーは光学画像自体は捉えない仕様であるためプライバシーは尊重されるとしている。
この3Dセンサーの仕様について、Vayyar Imagingの最高経営責任者（CEO）兼共同創業者のラビブ・メラメド氏は、「今日の自動車市場が自律航法へと進展していく中で、我々の技術は、内部と外部で起きる全ての状況について正確かつ、持続的に情報を提供していく。
また今後、我々の技術は、車外の障害物に対して安全を提供すると共に、車内の人々の健康と安全をも監視することになるだろう」と語っている。
3D画像はいかに車内のモニターととして安全を支えるか
Vayyarのエンベデッド3Dセンサーは、自動車の内部をスキャンし、車内で起きること全てのリアルタイム画像を提供する。
例えば、室内に於ける生体信号をモニターすることによって、眠りかけているドライバーの状態。また幼児やペットを車内に置き去りにした親や飼い主に警告を発信する。
また万が一事故が起きれば、3Dセンサーは車内にいる生存者の状況を識別し、救急要員に情報を伝えることが可能。
加えてVayyarのセンサーは3D画像を生成し、車内の人数を特定。事故の場合は、座席位置と乗客のサイズに基づいてエアバッグの展開・膨張を最適化することも可能。
自動車内外の360度画像捕捉による多角的な保護機能
Vayyarの3D画像センサーは全ての死角をなくし、接近する障害物、自転車、走行車両、駐車車両を識別し、適切な環境情報をドライバーへ提供する。
またVayyarのセンサーは暗闇、過度の光、熱や霧など環境要因に依存することなく、捕捉性能を確保することが可能。
自動車生産ライン
Vayyarの検知技術は高度な衝突防止機能だけでなく、精密測定により人とロボットの安全な協業環境を提供し、生産性の向上に加え、機械と人の安全な生産環境を確保する。
荷物管理の最適化
Vayyarの3Dセンサーは、容積測定の検知と貨物管理の効率化も実現する。例えば輸送車両の内部に設置すると3Dセンサーは使用可能なスペース、コンテナ内の物体配置を認識し、さらに貨物の動きをリアルタイムで検知して輸送中の貨物の保全をも確保する。
Vayyarは今後、自動車以外の市場へも3Dセンサー製品を拡大させているが、現在に於いてもスマートホーム、スマートビルディング、ロボット工学、農業、AR（拡張現実）およびVR（仮想現実）、個人の健康、DIY、建設など、様々な産業領域でパートナーシップを構築している過程にある。
イスラエルに本社を置くVayyar Imagingは、Walden Riverwood、Battery Ventures、Bessemer Venture Partners、Israel Cleantech Ventures （ICV）、Amiti Venturesの各社に支援された株式非公開企業である。詳細は右記URLを参照されたい。http://vayyar.com/ 
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